『HUNTER×HUNTER』休載期間に考察!「暗黒大陸」で回収されそうな3つの伏線
2019/1/13

連載休止が発表されれば人々が落胆し、再開すれば喜びの声が湧き上がる超人気マンガ『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博/集英社)。現在は、主要人物のひとり、クラピカやハンター協会の最高幹部の十二支んをはじめ、クラピカの宿敵の幻影旅団らを乗せた船・ブラックホエール号(以下、B・W号)が「暗黒大陸」という謎多き土地へ向かっており、その道中でカキン帝国の次期王を決める王位継承戦が行われています。
最新36巻ではついに、連載初期から登場しているハンゾーの念能力が明らかになりましたが、『H×H』には未だ回収されていない伏線が数多く存在します。ここで、B・W号の目的地である暗黒大陸で回収されそうな伏線3つをご紹介します!
(本稿は、最新刊まで読んでいる人向けの内容になっているので、ご注意ください)
【伏線その1】クラピカ、宿敵の幻影旅団と、ついに決着…!?
幻影旅団に奪われた同胞の緋の眼を取り返すために継承戦の護衛役としてB・W号に乗り込んだクラピカ。一方、旅団の壊滅を目論むヒソカを討つために、彼を追って乗船した幻影旅団。
クラピカにとって旅団は必ず復讐を果たしたい相手ですし、旅団にとってもクラピカは、ウヴォーギンとパクノダという2人のメンバーの仇です。もし顔を合わせれば、今度こそ決着がつくまで戦い抜くことでしょう。
ただ、クラピカは旅団が同乗していることを知らず、旅団もヒソカを見つけ出すことが最優先なので、クラピカが関わる継承戦にまで首を突っ込んではこないでしょう。両者が対峙するのは船内ではなく、暗黒大陸に到着した後になると思われます。つまり、暗黒大陸で、長年の因縁に決着がつくかもしれないのです…!
旅団には能力が明らかになっていないメンバーも多いのですが、仲間の仇との戦いになれば、出し惜しみはしないでしょう。旅団の全員の念能力という伏線も回収し、熱いバトルが展開されるかもしれません…!
【伏線その2】ゾルディック家の末子・カルトが幻影旅団に入った理由は、アルカを救うため…?
ゾルディック家は主人公・ゴンの親友であるキルアの生家です。ゾルディック家には5人の子供がおり、その全員が父親から「幻影旅団には手を出すな」という教育を受けて育っています。しかし、長男のイルミと、末っ子のカルトは、手を出すどころか旅団に入団してしまったのです。
イルミの入団理由はヒソカからの依頼とのことですが、カルトは「兄さんを取り戻すため」といっています。
カルトには4人の兄がいます。そのうちのひとり、四男のアルカは、ある条件を満たすと「ナニカ」に変化するという特殊な能力を持っていますが、このナニカは、暗黒大陸の5大災厄のひとつ、「ガス生命体アイ」だと見られています。
その証拠に、33巻ではナニカ自身が幕間で「暗黒大陸出身です」と明言していました。また、ジグ・ゾルディックという人物がかつて暗黒大陸に渡っていたことも判明しています。おそらく、このジグという人物が、ゾルディック家にガス生命体アイを持ち込んだのでは、という見方をする読者もいます。
もし、カルトが取り戻したいと願う兄がアルカを指すならば、ナニカの出身地へ行き、ガス生命体アイの正体を解き明かすために旅団に入ったということも考えられます。謎多き存在のナニカですが、どうかカルトがその謎を解明してくれることを願うばかりです…。
余談ですが、ゾルディック家は、ジグ、キルアの祖父のゼノ、父のシルバ、キルアは銀髪なのに対し、アルカをはじめとする他の兄弟と、母親のキキョウは黒髪です。単純に両親のどちらに似ているかというだけの問題なのか、はたまた黒髪の兄弟たちはアルカのように暗黒大陸の災厄と関係があるのか…? この謎も解き明かされることを期待しています…!
【伏線その3】主人公・ゴンも、暗黒大陸の出身…!? 母親も判明…!?
主人公のゴン=フリークスは、29巻306話で、敵のネフェルピトーが、ゴンの師匠・カイトを助ける約束を破ったことに激昂し、驚異的なスピードで自分自身を成長させるという人間離れした能力を発揮しています。この異常な成長が可能だったのは、ゴンも暗黒大陸の生命体と関係があるからではないでしょうか。
33巻、344話には『新大陸紀行』という暗黒大陸の冒険記が登場します。そして、この本の著者はドン=フリークス。ゴンと同じファミリーネームを持っています。つまり、ドン=フリークスがゴンの血縁だとしたら、前述のアルカのように、ゴンの能力にも暗黒大陸の生命体が関係している可能性がある、ということです。
ジンは、暗黒大陸の5大災厄のうち「ガス生命体アイ」と「人飼いの獣パプ」の犠牲者はこちらの世界でも見つかっている、と話します。ガス生命体アイの犠牲者がアルカならば、人飼い獣のパプの犠牲者がゴン、ということもありうるでしょう。
また、ゴンは産みの母も明かされていません。もしかすると母親が「人飼い獣のパプ」の犠牲者で、その能力がゴンに遺伝しているという可能性もありますし、ドン=フリークスが「男」という記載がないことから、ドン=フリークス自身がゴンの母親であるという線もないとはいえません。いずれにせよ、フリークス家もゾルディック家同様に、暗黒大陸と浅からぬ関係があることは確かです。目的地到着後、ゴンの能力の秘密や母親が判明するのではないでしょうか。
ほかにも、ジャイロの目的、センリツが探している「闇のソナタ」、流星街で旅団が見つけたカセットテープなどなど、回収されていない伏線が多数存在します。もしかすると暗黒大陸ですべて回収される可能性もありますが、逆にすべてスルーされるかもしれません。とにかく情報量の多い作品で「繰り返し読んでなきゃ見落としちゃうね」という伏線も多いのですが、連載再開を待つ間、ちりばめられた伏線に注目して読み返してみてはいかがでしょうか?
文=ますだポム子(清談社)
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