部屋が狭いからとあきらめないで! 簡単な片づけルールですっきり「暮らしやすい部屋」に【やってみた】

暮らし

公開日:2019/3/2

『狭い部屋を楽しむ片づけのルール』(高野ひかる/ナツメ社)

 春の足音が聞こえてきそうな今日この頃。そんな春からひとり暮らしを始める人も多いのではないでしょうか。これから新しい部屋をどんな空間にしようかと、わくわくしながら準備を進めていくと思いますが、実際のところは思った以上に必要なものが多く、限られたスペースに収納するのが大変だったりします。

 そんなときに役立ちそうなのが『狭い部屋を楽しむ片づけのルール』(高野ひかる/ナツメ社)です。狭い部屋でも効率よく、快適に過ごせるようにするための“片づけルール”がたくさん紹介されていて、「部屋が狭い!」と嘆いているひとり暮らしの人も、家族と暮らしている人にも使える1冊です。

 そこで本書から、リビング・キッチンでの片づけルールを試してみました。

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1.見失いがちなリモコンはかごにまとめてテレビの近くに!(P.29)

 リビングは生活の中心となる場所なので、何かとものが集まりやすかったりします。だからこそ置くものは厳選して必要なものだけに絞り、ものがあふれてしまうことを防止するように心がけましょう。

 また、使う場所とものを収納する場所を近づけておき、導線を短くすることで暮らしやすいリビングにすることができるんだとか。

 例えば、リビングにあるテレビやエアコンなどのリモコンは“まとめて1つのかご”に入れ、テレビの近くに置いておくようにします。実際このルールでやってみると、リモコンが迷子になることがなくなったので、リモコンを探し回るストレスが一切なくなりました。狭い部屋とは言え、探し出すのに5分くらいかかることもあったので、意外とこの探し回る時間短縮って大きいかも!

2.食器は縦に同じものを並べると瞬時に奥のものまでわかる!(P.47)

 狭い部屋だと、食器棚の収納スペースもそれに比例して狭いことが多いですよね。とはいえ、生活する以上、ある一定の食器は必要なわけで、これらをどのように収納するかは腕の見せ所だったりもします。

 例えばラックなどを使って、空いている上の方のスペースを有効活用したり、縦に同じものを並べて置くことで、手前のものを見れば瞬時に奥のものも何かわかるようにします。これにより料理中に食器を探す時間がかなり短縮されました。高い位置に食器棚がある場合にも助かる収納方法です。

3.よく使う調味料類はまとめて取りやすい場所に!(P.56)

 リビングと同じく、キッチンも調味料や調理器具など、様々な種類のものがあふれやすい場所ですよね。しかも料理のたびに使うので、できれば近くに置いておきたいし…。そんなときは、いっそのことよく使う調味料はラックなどを使って調理台の取りやすい場所にまとめて置いておきましょう。

 こうすることで使いたいときにさっと取れて、調理の時短にもつながります。今まで調理のたびに調味料を引き出しから取り出していたので、たまにうまく調味料が取り出せず食材を焼きすぎた…なんてこともあったのですが、これなら必要な時にさっと使えるので、焦がす心配もなくなりました。

 とはいえ、あまり使わない調味料まで置きだしてしまうと、調理台がごちゃごちゃしてかえって取り出しにくくなるので、置きっぱなしにしておくものはあくまでも使用頻度が高い塩、砂糖、こしょうくらいまでにしましょう。

 ここで紹介したリビング・キッチン以外にも、浴室やクローゼットなど同じくものがあふれやすい場所の片づけルールも紹介されていますが、そもそも片づけるためには必要・不要なものの“整理”、必要なものの出し入れしやすい場所への“収納”をきちんと行うことが大切です。その上で、使ったあとにきちんと元の場所に戻す“片づけ”をすることで、狭い部屋でも効率的かつすっきりきれいな状態を長持ちさせることができるそうです。

■ちょっとした工夫で、狭い部屋も“暮らしやすい部屋”へ

 家賃などを考えると、もっと広い部屋に住みたいという願望はなかなか叶わなかったりしますよね。それなら今の部屋を「いかに効率よく配置し、少しでも有効に使うか」が重要になってきます。そんなときに今回紹介したような”片づけルール”を実践すれば、狭い部屋でももっと快適に暮らせることがわかりました。

 これからひとり暮らしを始める人、部屋が狭いと嘆いていた人、ぜひ片づけルールで部屋の狭さを嘆く前に、自分に合った“暮らしやすい部屋”を作ってみてください。