悪徳占い師の禁断の手法とは? 騙されないために知っておきたい“2つのタブー”

暮らし

2019/3/9

『占い師入門』(高橋桐矢/雷鳥社)

 占いに興味がなくても、テレビや雑誌の占いコーナーをついついチェックしてしまう人も多いのではないだろうか? わたしもとくに興味はないのだが、「今日のおひつじ座は12位」などと言われると、一日ブルーになってしまう。最近、友人が著名な占い師の鑑定を受けて「めちゃくちゃ当たってる!」と鼻息を荒くするのを見て、ちょっと行ってみようかなあと思ったりもしている。

 占いとは一体どんなものか知りたくて、『占い師入門』(高橋桐矢/雷鳥社)を読んだ。占い師に資格はいらず、「占い師」と書かれた名刺を持てばだれでも占い師。……とは言うものの、多くの占い師は日夜、勉強を重ねながら占いに必要な知識とインスピレーションを磨いているという。この本を読むと、「占いっていいかもなあ」と思うのだが、問題は第11章「職業占い師のタブー」だ。

 占い師には2つのタブーがあるという。それは、「病気診断」と、「死期について占うこと」。悪徳占い師の典型的な手法はずばり、「死期を告げて」脅すことだという。あなたはいつ死ぬとか、家族のだれがいつ死ぬとか言う占い師は、悪徳占い師の可能性がある。悪徳占い師の究極の目的は、お金を使わせること。死なないためには魔除けが必要とか、お祓いしたほうがいいとか、話がそういう方向に向かったら、間違いなく悪徳占い師だと思っていいという。

 占い師の中には、ビシバシ叱ることを売りにしている占い師もいる。中には脅すような口調になる場合もある。それが悪徳かどうかの判断は、やはり「お金に結びついているかどうか」。トラブルが起こる、不幸になる、恐ろしいことが起こる、とさんざん脅しておいて、そうならないために……と、お金のかかる解決方法を提示してきたら、悪徳占い師だそうだ。逆に、欲望を刺激してくる場合もある。金銭問題で相談してきた人に「あなたなら絶対に大儲けできます」と、お金を使わせようとしたりするという。

 さらに、その場で解決せずに、依存させる悪徳占い師もいるという。相談者の問題が解決して、占いを必要としなくなることが占い師の喜び。しかし悪徳占い師は、わざと不安を増大させて、依存させるようにするという。ひどく依存してしまうと、毎週、毎日、占ってもらわないと、不安でいてもたってもいられなくなってしまう。一般的に、どんな占いでも、すぐに続けて占うことはできない。恋占いをして、次の日また占ってもなにも変わらない。状況が変わらなければ、少なくとも1カ月は間を空けるべきだと著者は言う。

 本書は、悪徳占い師に騙されない方法、占いの仕組み、占い師のなり方……占いにまつわるありとあらゆることが網羅されている。占いを信じる人も信じない人も、一読の価値があるのではないだろうか。

文=水野シンパシー