ラジオ体操で筋肉痛!? JAL健康管理部が教える「本気の!ラジオ体操」で健康改善・柔軟性アップを目指す

健康・美容

公開日:2019/3/18

『JAL健康管理部 の本気の! ラジオ体操講座』(日本航空:協力、KADOKAWA:編著/KADOKAWA)
『JAL健康管理部 の本気の! ラジオ体操講座』(日本航空:協力、KADOKAWA:編著/KADOKAWA)

 小学生のとき、体育の授業やプールの休憩時間、夏休みに早起きして…何度も何度も行ったラジオ体操。「ラジオ体操第一〜!」の掛け声とあのメロディを聞けば、自然に体が動くという方も多いのでは?

 子どものころは「これ意味あるのかな〜早く終われ〜」なんて退屈に思いながらダラダラやっていたラジオ体操ですが、実は体の隅々まで動かすことができて、体にとって大変理に適っていることはご存じでしょうか。

JALが本気で取り組むラジオ体操

 その利点にいち早く注目し、社員の健康管理に取り入れたのが日本航空(JAL)の健康管理部。一度に数百人の乗客を乗せて飛ぶ飛行機の大事な保安要員の健康を守るために設立された部署で、医師や看護師、薬剤師、保健師、カウンセラー、フィットネストレーナー、事務スタッフからなるプロ集団です。

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 そのJAL健康管理部が社員向けにラジオ体操講座を企画。どうせやるならキレッキレに! ということで、講座で行うラジオ体操第一を「本気の!ラジオ体操」と命名。フィットネストレーナーがラジオ体操第一のひとつひとつの動きについて「体のどのような部分に効果があるのか?」「体のどの部分を意識して動かせばよいのか?」などを社員達に細かく解説しながら実践しているほか、国内外の関連会社に動画配信をするなどの取り組みを行っています。

ラジオ体操で筋肉痛!?

「本気の!ラジオ体操」を続けたJAL社員達からは「肩まわりが柔らかくなって、肩こりが改善した」「前屈で床に手がつくようになった」「痩せて筋力がアップした」などうれしい報告もあるといいます。筋肉痛になるほど効くというので、「本気の! ラジオ体操」をまとめた『JAL健康管理部 の本気の! ラジオ体操講座』(日本航空:協力、KADOKAWA:編著/KADOKAWA)を参考に筆者もやってみました。

ひとつの動きにこんなにたくさんポイントが!? 本気だからこそ、とことん解説!

 本書では、ラジオ体操第一のひとつの動きを見開き2ページを使って詳しく解説しています。

ラジオ体操では「いち♪に♪さん♪し♪」と拍子を取りながら動きますが、その4拍子の動きだけでこの情報量。ラジオ体操って奥深い!

 まず、最初の「伸びの運動」は「つま先を開いてまっすぐ立つ」ことから始まりますが、ただ立つだけでもポイントが。「両脚のかかと、ひざ、内ももをぴったりつける意識で立ちます。つま先は自然に開きます」。確かに、このポイントを意識すると体が安定し、姿勢が整いました。

 ひとつひとつの動きのポイントを意識しながらラジオ体操第一の13種類の運動を通しでやってみると、少し汗ばむほどのいい運動になり、体がぽかぽかと暖かくなりました。「本に書いてある通り、ここが伸びているな」と感じるだけでも気持ちがよく、室内で数分あればできるところも手軽でうれしいですね。

 ちなみに筆者は日本放送協会(NHK)で毎日放送されているラジオ体操番組を録画して、テレビを見ながら実施。実際に音楽があるとより楽しみながらできますし、テレビだと映像を止めたり、戻したりしやすく、「本気の!」ポイントを振り返りながら行えるのでおすすめですよ。

文=箕浦 梢