結婚って実際どこがいいのだろう? 婚活で迷ったときに読みたい本

恋愛・結婚

2019/4/19

 結婚から遠ざかる人が多いのは、子育て層の収入が30年近く低迷していることも理由といえよう。結婚は生活することであり、お金は必要だ。暮らしが豊かならば、喧嘩は少なく、精神的にも物質的にもお互いに余裕が生まれるかもしれない。しかし、だからといって相手に経済力ばかりを求めるのは違うのではないだろうか。そんな、現代の結婚問題に答える書籍が『それでも結婚は素晴らしい。』(キューピッドクラブ/幻冬舎)である。

 本書は、結婚相談所からの出会いで成婚に至った夫婦のエピソードを集めたもの。結婚が前提となっていることで、初めから「結婚相手としてどうか」という視点で見ている。しかし、結婚後にありがちなお互いのズレや、結婚前との印象の違いに戸惑いながら夫婦になっていく過程や喜びは、恋愛結婚した夫婦と変わりはない。本書は、結婚に疑問を感じる瞬間はあっても、結果的には「結婚は素晴らしい」と感じている夫婦のエピソード集なのだ。

 現代は、婚活をする男女も多いが、そんな中でも迷いが生じることもあると思う。「結婚」という共通の目標を持つ者同士の出会いという点では、圧倒的に結婚に近い位置からのスタートと言えるが、「この人でいいのか」「何か違う」という葛藤は、恋愛から結婚を決めるケースと変わりはないだろう。そんなときにも本書は参考にできる。

 実際に結婚してみると、「結婚ってどこがいいのだろう?」そう感じるのは筆者だけではないはずだ。今やセックスレスは普通の問題として扱われているし、婚外恋愛なる言葉も当たり前のように浸透しつつある。夫婦のすれ違いを描いた作品に共感する人が多いのも確かだ。世の中には「なぜ結婚生活を続けているのか」と感じる夫婦は少なくない。しかし、そんな迷いが生じたときに支えになるのが、結婚前に抱いた思いではないだろうか。そして、慌てず、冷静に結婚に向き合うことが大切だ。本書の中でも、ある人が非常によい6つのアドバイスを寄せている。

1、「自分の結婚適齢期は、冷静に見極める」
友達がどんどん結婚していくとか、結婚衣装が似合わない年齢だからなど考えると、自分を見失うので注意。

2、「結婚相手への理想は、はずせない条件を1~2に絞っておく」
何個も相手の条件を求めてしまうと、結婚の決断をしにくくなってしまう。

3、「素の自分でいられて、話しやすい相手であるかどうか」
結婚生活は、きれいな所ばかりではないので、素直に自分を出せる人であるかは重要。

4、「結婚生活をする上で、聞きにくい質問などは、早めに話し合っておくほうがよい」
お金の管理、結婚後も仕事を続けていきたい、など…。結婚後すぐに直面するので、早めに話し合っておいて、私は助かった。

5、「双方の一般常識や金銭感覚が似ている(価値観)」
自分が普通と思っていることと、感覚が近いと共感しやすく、幸福感を得やすい。

6、「自分の直感を信じる」
相手の写真やプロフィールなどを見た瞬間、自分の気持ちは案外当たっていた。

 結婚だけが幸せではない。しかし結婚を考えるなら、相手に安定した暮らしばかりを求めるよりも「一緒に苦労できる相手」であるほうがいいと個人的には感じる。人間はいつまでも同じ状況を維持できるとは限らないからだ。病気や加齢で動けなくなることもあるし、変化しない人間はいない。このアドバイスのように、結婚生活はきれいな所ばかりではない。まず自分を素直に出せること、そして、相手の嫌な部分も受け入れられることが大切だ。

 生き方は多様化している。夫婦のあり方も多様化していていいと思う。心のどこかで結婚を意識したら、本書を参考に、人間として好きになれる相手を探してみてはどうだろうか。

文=いしい