オトコの知らないオンナのあれこれ満載!ムダ毛処理、初体験……女のあるあるに共感必至

マンガ

公開日:2019/5/28

『女の解体新書 (2)』(シモダアサミ/日本文芸社)

 硬派な男性向け週刊誌『漫画ゴラク』(日本文芸社)に、女のリアルとその日常を追求するマンガが登場した。それが『女の解体新書』(シモダアサミ/日本文芸社)だ。「女ってわっかんねーな」という読者に向けて、女が何を考えているのか伝わるように描かれている。このマンガを読んだ女性は「あるある!」と共感し、男性は、今まで抱いていた幻想が消し去られ、等身大のリアルな女を理解させられることに……。

 男性誌で女ならではの悩みにわかりやすく切り込み、見事な化学反応を見せた本作は、紙版・電子版累計15万部を突破。漫画ゴラク公式サイト「ゴラクエッグ」に移籍連載後も女の本音は続き、ついに待望の第2巻が発売された。

 本作の主人公は女子大生のミキ。年上で社会人の彼氏・亮とラブラブな付き合いが続いている今どきの女子で、若いカップルが経験するであろうエピソードと、その心の内をどんどん見せてくれる、ピュアで素直なかわいい女性だ。他に、ミキと知り合いの主婦・真琴と、真琴の親友でネイルサロンを経営する咲子が登場する。この3人の視点を通して、女の本音があふれるほどに綴られている。

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 3人の女性が送るリアルな日常をテンポの良いストーリー展開で見せてくれる。肩肘張らずにゆるく読めるのも本作の魅力だ。ムダ毛処理に安物のカミソリを使ってしまい、全身切り傷だらけになってしまったり、結婚して一人前と言われることにため息をついたり、出産・育児に関する男と女の考え方の違いに涙したり。それぞれの年代や立場で感じる思いやツボは違えども、クスリと笑えたり、思わず感動したり、女性側の「ああ、わかる!」が満載だ。

 2巻の最終話のテーマは「初体験」。初体験を迎える女性のあるあるがミキの視点でリアルに描かれており、多くの女性の共感を呼ぶ内容だ。未経験の女性によくわからない幻想を抱く男性にぜひ一読いただきたい。

 本作は、「あるある」と感じたい女性諸氏が楽しめることはもちろん、女性心理を探りたい男性諸氏にももってこいの一冊である。2019年冬頃には第3巻の発売も予定されている。男の知らない女の本音はまだまだ続きそうだ。

文=水本このむ