死んでいるはずの幼女の手が男の足首を掴む……16年前の事件に酷似。元警察官が真実を追う、慟哭のミステリー

文芸・カルチャー

2019/5/28

『慈雨』(柚月裕子/集英社)  深い霧の山中で、腰丈まである笹を捜査棒でかき分けながら進む警察官の男。ふと気がつけば、男の周囲では男の父や旧友、かつての同僚が同じように地面を探っている。  そして男は探していたものを見つける。手足を投げ出し、仰向けの姿勢で横たわる幼女。「被害者の遺体発見!」、男がそう叫びかけた時、す... 続きを読む