SNSに疲れていない?炎上芸人、NON STYLE・井上裕介が明かす、上手なSNSの使い方

エンタメ

2019/5/29

『SNSをポジティヴに楽しむための30の習慣』(井上裕介/ワニブックス)

 企業の宣伝や日記、つぶやき、そして批判や討論。SNSの使い方は人によって様々だ。こうしたデジタルな世界で交わされる言葉の数々に、一喜一憂し続けた結果「SNS疲れ」を感じている人は多いのではないだろうか?

 芸人のNON STYLE・井上裕介さんは、著書『SNSをポジティヴに楽しむ30の習慣』(ワニブックス)の中で、SNSをポジティヴに楽しく使うためのポリシーを紹介している。ときに「SNS芸人」や「炎上芸人」とまで言われてきた彼が持つポリシーには、彼も芸能人である前に、私たちと同じ1人のSNSユーザーなのだと感じることができる。

 例えば「時間をかけない」というポリシーは、忘れかけつつあった元来のSNSの使い方を思い出させてくれる。昨今のSNSは、「炎上するような投稿」「話題や流行りを追求した写真や文章を載せる投稿」に時間を費やしているように思える。SNSを「炎上・話題作りのツール」「情報提供のためのツール」として使っている人が多いのは事実だ。話題性が大事とされている現代日本の情報社会にとって、このような使われ方は読み手と書き手の関係はウィンウィンであることも然りである。

 しかし、井上さんはSNSとの付き合い方を以下のように提案している。

“だからこそ、たまにはSNSを始めた頃の初期衝動を思い出し、シンプルに「今」を伝えることの楽しさに浸ってみてはいかがでしょうか?”

 彼はSNSで、投稿内容や時間や反応を気にせず「『今の自分』を伝えること」に価値を見いだしているのだ。その証拠に彼は言葉遣いに気を付けてはいるものの、投稿時間をあえてずらすことはおすすめしていないし、写真を加工したりすることは行っていないと述べている。いま自分の目の前に起きている感動を文字や画像でお裾分けする。これが、彼が感じているSNS最大の魅力なのだ。

 しかし彼は本書で“しょせんSNS”という考えも述べている。なぜ彼は書籍まで出してSNS本来の魅力を紹介しているのにもかかわらず、“しょせんSNS”などと言ったのであろうか。それは、NON STYLE井上裕介がこの書籍を出した目的に関わっている。ぜひ本書を手に取って感じてほしい。

 SNSはこれからも、私たちに情報や話題を提供し続ける。それはときに喜ばしくもあり、心が折れるほど苦しく、憂いてしまうものでもある。もしそんな世界に嫌気が差してしまったときは、どうかこの本を読んでほしい。「ダサい」「ブサイク」とSNSで言われ続けてもポジティヴに変換し生きてきた彼が、SNSとの向き合い方を何度でも教えてくれるから。きっと心が軽くなるはずだ。

文=トヤカン

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