婚前契約書は必要? 円満な結婚生活を営むために必要な準備

恋愛・結婚

2019/7/29

『ボーイズ&ガールズ お金を守る男 浮気を許さない女』(小林芽未/ビジネス教育出版社)

 交際にあたって、将来的には結婚へと関係を進めたいと考えている人も多くいるのではないだろうか。結婚して同居、そして助け合って毎日を過ごす毎日。そんな楽しく明るい未来が待っていると感じる機会も多い。しかし、同時に相手の今まで見えなかった側面が見えてくる。そこから細かい部分でのすれ違いが生まれ、後々大きなダメージとなり、離婚への道を進むきっかけにもなってしまうのだ。今では、結婚した3組に1組は離婚しているとの統計も出ているほどである。しかし、結婚の前にしっかりと両者で話し合っておくことが何よりも重要であり、しっかりとルールを決めておけば喧嘩をしても早期に仲直りができるだろう。

「婚前契約書」をご存じだろうか。別名「プレナップ」とも呼ばれ、主にヨーロッパで広く扱われているらしい。この婚前契約書が夫婦間の問題を改善するために活用できると、『ボーイズ&ガールズ お金を守る男 浮気を許さない女』(小林芽未/ビジネス教育出版社)では教えてくれている。多くの人は、結婚してからお互いの今まで見えなかった部分を見つけるとどうしても文句を言いたくなってしまう。解決に向けてその場で話し合う姿勢も大切だが、事前に相談しルールを決めておくだけで、気持ちに余裕が生まれ結婚生活に対し誠実に向き合うことができるようになるだろう。

 まず、婚前契約の考え方として大切なのは、お互いに納得のいく「ルールを定める」というものだ。しかし、なぜ婚前契約なのか。それは、結婚した後に夫婦間で決めたものは、いつでも取り消せるという法律があるからだ。夫婦間での問題は、できるだけ2人で解決するべきだという法律があるからこそ、ルールを決めても取り消せることが多くなってしまう。しかし、結婚前に定めたものであれば話は別だ。結婚していないのであれば、夫婦ではないためその法律は適用されない。それだけでも、婚前契約書を作っておくメリットは大きいと言えるだろう。

 そして、結婚生活を進めていくうち、主にすれ違う理由としてあがってくるのは、「家事」と「お金」の問題だ。それらは日常生活はもちろん、出産育児など様々な場面で出てくる。そんな時のすれ違いを防ぐために本書では話し合うべき項目15個を第1章でまとめている。さらに喧嘩した場合の対処法、そして子どもや趣味についても細かく解説してくれているので、じっくりと話し合いながら決められるだろう。そしてお金に関しても要点をまとめてくれている。結婚後に何か問題が起きたとしてもこの契約の際に話したことを思い出しながら、解決へと少しずつ進めるだろう。

 第2章からは、最も重要な家事等の考え方についてアドバイスが書かれている。共働きが当たり前となり協力して家事をしていかないと苦しくなるため、結婚前に自分たちが家事に対してどういう考えを持っているのか話し合う必要があると指摘している。そしてお互いの考えを事前に明らかにしておけば、すれ違いも減って円満に過ごせるのではないかと提案している。また、「休日の過ごし方」や「友人関係」についてもしっかりと話し合っておく必要があるだろう。結婚してから自分の時間が少なくなりストレスを溜め込む人も多いから、しっかりと気持ちや考え方を確認し合うことが大切になってくるのだ。

 また、離婚は珍しいことではなくなったが、とても労力を使うことと知ってほしいとも伝えている。結婚で変化する生活による精神的疲労は計り知れない。また、子どもがいる場合は親権の問題も浮上してくる。だからこそ、事前に約束事を書面にしてまとめておくことが大切になるのだ。とはいえ2人だけでの作成が難しいと思ったら専門家から知識をもらうなどしっかり検討しながら作成するのも手だろう。人生の最大のイベント「結婚」に対して不安を持っているならばぜひ本書を手に取ってみてほしい。より幸せにつながる道が隠れているはずだ。

文=方山敏彦