芥川賞作家・今村夏子――『むらさきのスカートの女』と、彼女を執拗に観察し続ける〈わたし〉。狂気を孕んでいるのはどっち?

文芸・カルチャー

2019/7/28

『むらさきのスカートの女』(今村夏子/朝日新聞出版)  学生時代、最寄り駅のホームにはいつも、伝線した白タイツを穿いている女性がいた。卒業して数年が経ち、久しぶりに訪れたときにも変わらず見かけて、驚いたことがある。芥川賞を受賞した『むらさきのスカートの女』(今村夏子/朝日新聞出版)は、そんな、多くの人が経験する“地元... 続きを読む