実家の生前整理の前に、“たった5分”で両親のためにできる3つのこと

暮らし

2019/10/14

『親に寄り添う、実家のちょうどいい片づけ』(Emi/白夜書房)

 実家を離れてもう15年ほど経ちますが、年に数回帰るとやっぱり落ち着く場所だったりします。両親も年を重ねてきたことで、家の中で使いづらい部分も出てきているようです。だからと言って、大掛かりなリフォームも、頻繁に実家に通うことも難しいし…。

『親に寄り添う、実家のちょうどいい片づけ』(Emi/白夜書房)では、生前整理ではなく、一緒に今両親がラクできる仕組みを作り、これからの人生をもっと楽しく前向きに暮らせるような片づけ方法を紹介しています。

 そこで、帰省中に5分あればできること、離れていてもできることを実際に試してみました。

1、<5分でできること>常備薬や大切なものに定位置を(P.48)

 年を重ねてくると、なんらかの病気の常備薬や、肌の乾燥ケアクリームなど、薬に頼る機会が増えてきます。それらを思いつきで置いてしまい、いちいち違う場所で保管していると、「あれはどこで保管していたっけ?」「さっき使ったのにどこやった?」など見つからなくて探し回るというシーンによく出くわしました。

 そうならないためにも、必要な常備薬を1つのかごにまとめて入れ、ダイニングのカウンター上を定位置にして保管するようにしてみると、常備薬はなくさなくなり、片づけも継続しやすくなったとか。これなら住んでいる両親だけでなく、たまに帰る子供たちにとっても、探しやすくて便利ですよね。

2、<5分でできること>ラベルは手書きでOK(P.51)

 キッチンは母親だけが使う場所として、母親ルールで調味料などを管理していると、父親がふと使いたくなったり、子供たちが手伝ったりする時にわからない状況になってしまいます。

 そこで、調味料の入れ物にはラベルをつけることにしました。ラベルライターなどいちいち道具を使って作るようなラベルでは母親が継続できないので、シールラベルやマスキングテープなどすぐに準備できるものを使うようにします。

 そしてもう1つの大きなポイントは、“手書き”にすること。これなら母親だけでもできますよね。実際やってみると、いつもは「砂糖はどれ?」といちいち母親に確認していましたが、子供の自分でも一目でわかるので、効率よく手伝うことができました。これ、何気に小さい子供がいる家でも使えますよ。

3、<離れていてもできること>家事の外注サービスをプレゼントする(P.87)

 日常的な掃除もだんだん大変になってきている中、大掃除となるとさらに重労働です。そんなときは、「家事の外注サービス」を両親にプレゼントしてみてはいかがでしょうか?

 例えば、お風呂掃除やエアコン掃除、庭や花壇の手入れなど、子供である自分たちでも大変なことはいっそのことプロにお願いしてみましょう。申し込みであれば、遠方にいてもネットで簡単に手続きできるので、自分自身の負荷もかかりません。親世代だと家事を外注することに後ろめたさを感じる人が多いかもしれませんが、プレゼントということであれば、じゃあお願いしようかしらとなるはずです。

 実際我が家もそうだったんですが、一度体験したらあまりにも仕上がりがきれいで、ラクチンだったこともあり、その後も両親自ら申し込むようになっていました。

 今回紹介した以外にも、重いものの下にキャスターをつけて移動させやすくする方法や、プレゼントして喜ばれた調理家電なども紹介されたりしていて、自分にとってたくさんのヒントが詰まった1冊でした。

コミュニケーションをとりながら、一緒に片づけていくことが大切

 たまに行く実家にはいらないものがありすぎて、ついつい自分視点で片づけたくなってしまっていたのですが、今回この本で「両親の思いを尊重しながら、一緒に片づけていく」ことが大切ということを改めて気づかされました。良かれと思ってやったことも、実は両親にとっては押し付け的なやり方で、住みづらくなり、不満が大きくなってしまっては意味がありません。普段なかなかゆっくり会話できる時間がないときも、こうやって相談しながら両親にとって使いやすい環境を一緒に作っていくことは、何よりも親孝行になるのではないでしょうか。

文=JUNKO