人気YouTuber・ラファエル流、絶望からの脱出方法

ビジネス

2019/11/13

『無一文からのドリーム』(ラファエル/宝島社)

 YouTuberという職業が定着して久しい。2014年に日本で流れたYouTubeのCMは「好きなことで、生きていく」をキャッチコピーにして、人気に拍車をかけた。今やスポーツ選手や宇宙飛行士と肩を並べるほどの“子どものあこがれの職業”となっている。

 

 多くの日本人はサラリーマンとして地道に業務を遂行して暮らしていく。自由気ままに好きなことを発信するだけで仕事になる。そんな簡単に物事がうまくいくものなのだろうか。

 

『無一文からのドリーム』(宝島社)は、登録者数130万人を超える人気YouTuber・ラファエルの半生を振り返ったドキュメンタリー本だ。YouTubeで約147万回再生(コメント数2100件)を突破したラファエルのドキュメンタリー動画「【栄光と挫折】過去の真実を全て話します。ラファエルがどのようにして成り上がったのか!?」に基づき、借金、親の離婚、両親との死別、自衛隊入隊、アカウント削除などの苦難とそれらを乗り越えた経験を書き綴っている。また、“ランボルギーニが2台買えるくらいの月収”を叩き出したラファエル流の仕事術も書きあらわしている。

 両親の仲が悪く、長く貧しい生活を送っていたラファエルは、幼少時代にコミュニケーション能力を伸ばして生きる術を学んだ。自衛隊時代に上下関係を学び、営業職に就いていた会社員時代にはトーク力を磨いた。

サラリーマンも一緒です。人に見えない裏側で、キチンとした人付き合いができるかが重要です。

 

 ラファエルはYouTuberになってもなお、このように説いている。ビジネスの基本とも言えるような考え方だ。本書で綴られているのは、これまでも当たり前のように言われ続けた処世訓ばかりである。

心に決めたことをきっちり最後までやり抜くというのは、一見すると簡単に思えるが、実は難しい。

 

 当たり前のことを当たり前にするのは簡単だが、続けるのは難しい。続けることによって人は成長し、ブレずに諦めないことで目標にたどりつくことができる。ラファエルは自分のできることを探りながら、成功するための方法論を見つけだし、努力と根性でどんな窮地からも脱出することができた。YouTuberもサラリーマンもやるべきことは変わらないのではないだろうか。

文=梶原だもの