シワやたるみに本当に効果が期待できる美容成分とは? 美容化学者&コスメ開発者が綴る、美肌成分事典が登場

健康・美容

2019/12/5

『化粧品選びの常識が変わる!美肌成分事典』(美容化学者かずのすけ、コスメレシピクリエイター白野実/主婦の友インフォス)

 肌のきれいな人にお手入れ方法をきくと、「特別なことはしてない」と大抵言われる。それは学生時代「テスト勉強してない」と言いつつ、高得点を取る同級生みたいなもので、ぜったい何かしているのだ。

 なかにはやさしい人もいて使っているアイテムを教えてくれる場合もある。しかし自ら使ってみると、「何かがちがう」ことも多い。自分に合った化粧品は、自らハンターのごとく狙いを定めて探さないとなかなか出逢えない。

 だが情報が溢れかえっている現代。自分に合ったものを選ぶのは、とても骨が折れる。

 口コミサイトに頼るしかない、いや、好きなモデルが宣伝しているメーカーの試供品を試してみようかしら。などと、方向性を絞らないといつまでも決められないのである。

 そんな時に役立つのが『化粧品選びの常識が変わる!美肌成分事典』(美容化学者かずのすけ、コスメレシピクリエイター白野実/主婦の友インフォス)だ。

 しっかりと肌の構造や機能などを解説したうえで「肌の悩み・トラブル別 化粧品成分の選び方」という章が始まる。こちらがとくにおもしろい。「シミ・美白、シワ・たるみ、乾燥、敏感肌・かゆみ」などを含む9つの悩みやトラブル別に加え、「くちびるや手」といった部位に対する、化粧品成分の選び方が掲載されているのだ。

 とくに「シワ・たるみ」のページは、あっぱれだ。「美容成分はどれがいい」合戦をしずめてくれた感があり喝采を送りたい。

“ナイアシンアミド【リンクルナイアシン、ニコチン酸アミド、ビタミンB3】

コーセーが「シワを改善する」という効能を取得。ビタミンBの一種で表皮と真皮への効果が認められる。美白有効成分にも利用される汎用成分”

 と成分名と、「シワを改善する」という効能を取得した会社名も掲載している。

 そのうえ、“「医薬部外品の有効成分」「表情ジワに有効な成分」「たるみジワに有効な成分」「乾燥ジワに有効な成分」”がアイコン化され、著者2名のおすすめ成分も分かるようにしてくれているのだ。

 これまでは成分があり過ぎて、どの成分がどう効いて、何に使われているのか混沌として分かりづらかった。そのため広告や口コミに頼らざるをえなかったのだ。

 しかし本書さえあれば、「この成分が入ったものを選べばいい」という指標ができる。それだけでも大変ありがたい。

 年頃の娘や化粧品に興味のある友人に贈りたくなる本である。

文=夏野久万