「もしかして怒ってる…?」女性を怒らせない奥義をマスターして、2020年を健やかに過ごそう

暮らし

公開日:2020/1/10

『女の人を怒らせない技術 マンガでよくわかる女性とのコミュニケーションの鉄則』(近藤俊太郎:著、サカモトトシカズ:漫画/ダイヤモンド社)

「俺、なんかマズイことしたかな…?」職場や家庭で女性を不機嫌にさせてしまい、不安な気持ちになったことがある男性は多いはず。でも、自分の言動を振り返ってみても心当たりが見つからないと、どうすれば女性を怒らせなくて済むのかも分からなくなってしまいます。
 
 そんな迷える男性の救世主となってくれるのが『女の人を怒らせない技術 マンガでよくわかる女性とのコミュニケーションの鉄則』(近藤俊太郎:著、サカモトトシカズ:漫画/ダイヤモンド社)。本書にはすれ違いの起きやすい男女の考え方の違いがマンガでわかりやすく解説されており、女性の心をつかむヒントも得られます。
 
 実は著者の近藤俊太郎さんも、男女間のコミュニケーションの違いを痛感してきたひとり。社員の8割が女性というIT企業で若くして部長になった時に、女性と上手くコミュニケーションを取りながら働くことの難しさを実感。自身が経験してきた数々の失敗をもとに、職場やプライベートで使えるコミュニケーション術を紹介しています。
 
 男と女は分かり合えない生き物ではなく、歩み寄ることができる存在。ぜひ思考の違いを知って、オンもオフも人間関係を充実させていきましょう。

■女性の「どう思う?」にオウム返しが効く理由

 女性の話を聞くことは大切。そう分かってはいるけれど、女性から「○○さんはどう思う?」と質問されると、男性はついアドバイスや提案をしたくなります。しかし、そうした回答は、なかなか女性の胸に刺さりにくいそう。

 この難しいシチュエーションを乗り切るには、女性の心の奥にある「答えが欲しいのではなく、話を聞いてほしい」という気持ちを深く理解する必要があります。そこで、近藤さんは、世の男性に「オウム返し」という返答法を提案。

advertisement

 実は女性が「どう思う?」といった曖昧な質問をする場合、すでに自分の中にもやっとした答えがあって、それを探したい状態なのだそう。そのため、女性が自分で答えに辿りつけるように、“答え探し”に付き合うのが正解。質問をオウム返しすると心のモヤが晴れ、出したい答えが見えやすくなるのです。

 この奥義は、男女の争いのもとになりやすい「何食べたいか問題」でも役立ちそうです。彼女や奥さんから「今日何食べる?」と聞かれたら、「君は何が食べたい?」と返してみましょう。さらに「なんでもいいな」と言われたら、複数かつバラエティ豊かな選択肢を提案。仮に女性の口から「お肉が食べたい」という要望を引き出せても、和洋中とできる限り広い選択肢を提示すると、揉めることがなくなるのだとか。

 なお、この奥義は女性だけでなく、「なんでもいい」と答える男性にも使えるので、デートの時などに役立ててみてはいかがでしょうか。

■女性への注意は、怒らないことが鉄則!

 会社で上司という立場にいると、部下の女性に対して注意をしなければならないこともあるでしょう。しかし、注意を機に、関係がギクシャクしてしまったことがある方も多いのではないでしょうか。

 近藤さんいわく、女性を注意する時は「徹底して怒らない」ことを意識することが大切。そのために、3つのポイントを心に刻みましょう。

(1)怒るつもりはないという前提を伝える
(2)あくまでもポジティブに
(3)注意とフォローで1セット

「徹底して怒らない」とは、ミスをスルーするということではなく、感情まかせに一方的にガミガミと叱りつけないということ。問題が起きてしまったことは仕方がないので、叱りつけるつもりはないというスタンスを明確に伝えて、「同じことをしないための方法を考えよう」とポジティブに切り出すのがカギ。怒らないからといっておきながら不機嫌をぶつけてしまうと、二度と話を聞いてもらえなくなるので要注意です。

 なお、注意することを先送りして、後でその問題を蒸し返すと新たなギスギスが発生する可能性が高いので、ミスや失態は“その場であっさりと注意”を心がけていきましょう。

 本書には他にも、「言ってはいけないNGフレーズ」や女性を6タイプに分けた接し方対策などを収録。円滑にコミュニケーションがとれるようになると、自分の心もすっきりし、女性という存在がより愛おしく、そして頼もしく思えるようにもなるはず。本書の授けてくれる奥義は、女性同士の人間関係構築にも大いに役立ちそうです。

 今年こそは周囲から一目置かれる“デキる男”になりたい。そう思っている方は本書を通じて、男磨きを楽しんでみてください。

文=古川諭香