つべこべ言わずに“すぐやる人”の習慣に学べ! 新天地で活躍したい人に教えたい、自分を動かす「仕組み」

ビジネス

2020/2/6

『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(塚本亮/明日香出版社)

 この時期になると、新年度からの生活に思いを巡らせる人たちもいるはず。進学や就職、転勤など理由はさまざまだと思いますが、これまでの自分を変えて心機一転「頑張ろう!」と意気込む人たちも少なくないでしょう。

 性格はさまざまあれど、新天地で「ズボラな自分を変えたい!」と願う人たちにぜひ読んでほしい1冊が『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(塚本亮/明日香出版社)です。何もできない自分とおサラバしたい人たちへ問いかける本書は、人生とは「やるか、やらないか」だと教えてくれます。

■逆算と積み上げを両立できるのが“すぐやる人”

 物事を進める上で、人の考え方には「逆算思考」と「積み上げ思考」の2つがあると本書は述べます。いずれも読んで字のごとしですが、前者は、設定したゴールに向かい“逆算”して進めていくという方法。後者は反対に、到達点がみえなくとも目の前のことを精一杯“積み重ねる”という方法です。

 と、こんな話をすると「逆算思考が大切なんでしょ?」と思われるかもしれませんが、本書が主張するのはまた別のアプローチ。タイトルにもある「すぐやる人」は、それぞれを“ツーウェイ”で使い分けているといいます。

 やるべきことをみきわめるのはもちろん、効率よく立ち回るためにはやらないことを決めるのも肝心なので、そんな場面では「逆算思考」は有効です。しかし、人生には目標が設定しづらい物事もあるため、ときに「積み上げ思考」も駆使しながら生きていくのが成功への近道だということです。

 もっとも大切なのは、自分自身に芽生えた「やってみたい」という気持ち。すぐさま行動へ移せる人になるには、興味を持ったものにとにかくアクティブになることが必要なのです。

■他人だけではなく自分のスケジュールも大事に

 実践的な話に目を向けてみると、日々のスケジュール管理も「すぐやる人」と「やれない人」の分かれ目となります。大切なのはそのやり方で、いまいち行動できないとくすぶっている人たちに本書は「自分との約束もスケジュール帳に落とし込んでいますか?」と問いかけます。

 スケジュール帳を開いてみると、他人との予定がビッシリと書かれた人たちもいるかもしれません。もちろん誰かとの約束はたがいの信用にも関わるので重要なのですが、自分の予定は簡単に言い訳ができるため「可視化する必要」があると本書は主張します。

 そこですすめているのが、自分なりの時間割を作る方法です。著者はスケジュール帳に「読書する」「英語の勉強をする」「ジムへ行く」「整理整頓する」といった項目をていねいに書き連ねていて、実際に「時間をコントロールできている」という実感を得ることで、モチベーションも向上させているそうです。

 また、この方法を実践してみると、上手く物事が運ばなかった場合に“なぜ計画通りに進まなかったのか”を分析できるメリットもあるので、状況に流されないよう改善させるきっかけとしても活かせるはずです。

■ときには自分に厳しい“期限”を設ける!

 仕事でもプライベートでも「期限を守る」のは、他人との信頼関係を築くためには必要不可欠です。しかし、ズルズルと何もしないまま時間だけが過ぎ、気が付けば直前になってしまったという経験がある人たちもいるのではないでしょうか。

 本書のタイトルからすれば「すぐやる人」と「やれない人」の大きな境目にも思えてきますが、肝心なのは、与えられた期限を守ることではなく「期限は自分で設定する」という意識を持つことです。

 期限が先にあればあるほど、怠けてしまうのは人間の性です。しかし、与えられた期限のままで“間に合わせればいい”と思っていては、いつの間にか「時間がありすぎるから時間がなくなってしまう」という事態にもなりかねません。それを打破するためには、自分自身で多かれ少なかれタイトな期限を設けて、プレッシャーを与えるのも重要です。

 さまざまなタスクが重なっている場合、1日単位で組み立てるのが難しければ“1週間のうちにここまで終わらせる”と決めてみるのもアリ。不測の事態も想定しながら、無理のない範囲で自分を追い込んでみるのも「すぐやる人」への近道です。

 人生を充実させるには「人や状況に追われて過ごしている時間」ではなく、「自分の意思で動いている時間」が大切だと語りかける本書。誰にとっても平等である時間を上手く活かせれば、明日からでも少し変わった自分と出会えるはずです。

文=青山悠