メンタルが弱いわが子、原因は親のアナタにあるかも!? “やってはいけない”3つのしつけ

出産・子育て

2020/2/19

『心がどんどん強くなる 超メンタルアップ10秒習慣』(飯山晄朗/大和書房)

「最近の子供はメンタルが弱くていけない! 昔だったら根性で…」なんて頭ごなしに言うのは今は昔。とはいえ、わが子の将来のために習い事に通わせたり、スポーツをさせてみたりしても、ちょっと失敗したり、先生に叱られたりするだけで辞めてしまう。引っ込み思案で積極性がなく、集中力が続かない。そんなわが子の教育に悩んでいる方も少なくないのでは? しかし子供のメンタルが弱い原因は、親であるアナタのしつけだったとしたら…。

「脳は入力と出力で強化されます」。脳科学と心理学に裏付けられたメンタルアップ術を紹介する『心がどんどん強くなる 超メンタルアップ10秒習慣』(飯山晄朗/大和書房)によれば、私たちの脳は入力(思い)よりも出力(言葉、行動)に重きを置いて、日々の行動を変えることでメンタルを強化できるといいます。

 著者は、昨年、24年ぶりの甲子園出場を果たした星陵高校野球部や、女子プロテニスの広島ジャパンオープンのシングルス・ダブルスで優勝した日比野菜緒選手、その他にもサポート企業を技能オリンピックで世界一に導くなどの実績を残すメンタルコーチ。

 本書を読み解くと、世間の親御さんが子供のためを思ってしているしつけが、やり方によっては、かえって子供に悪影響を与えていることがわかります。例えば、皆さんもわが子にこんなことをしていませんか?

■いきなり大きな目標を立てない

「少年よ、大志を抱け」。親は誰でも子供に大きな夢を持ってほしいもの。ただ目標が大きすぎたり、ゴールまでの道のりが長すぎたりすると、先が見えない不安や、果てしない遠さに挫折してします。

 そうならないために、まずは小さな目標から取り組ませることが大事だといいます。これをコーチングでは「チャンクダウン」と呼び、チャンク(大きなかたまり)を分割し、困難の難易度を下げることがなのだとか。最初はハードルを下げて見守りましょう。一歩一歩は小さくとも、毎日の積み重ねが大きな財産になるのです。

■目標に集中するなら一点集中

 ある調査によると、現代の小学生が掛け持ちしている習い事の数は平均2個だそうです。英会話やピアノ、スイミング、習字など、子供のいろいろな才能を伸ばしてあげたいと思うのは親心です。しかし人間の脳は2つ以上のことに集中するようにはできていません。

 子供にとっては時間や体力、親も月謝など、割けられるリソースは限られています。習い事が多すぎれば子供の自由がなくなり、自主性を阻害します。優先順位をつけ、ひとつのことに集中させることで目標を実現しやすくなるのです。

■「できていること」に目を向ける

「片付けていないじゃない」「宿題していないじゃない」など、ついつい親は「できていないこと」を挙げて叱りつけてしまいます。成長のためには「できていないこと」を把握する必要はあるものの…。全部できて当たり前と思ってはいけません。

 10のうちの2ができてなくとも、残りの8ができていれば、それも立派な成果なのです。「できていること」が評価されることで自己肯定感が得られ、次の行動へ繋がります。著者は「できていること」に目を向けて褒めてあげることが肝心だとすすめています。

 しつけのつもりでも、子供に厳しくするばかりが正解ではありません。「子は親を映す鏡」ともいいます。わが子を見て、行動を改めるべきは親の方なのかもしれません。

文=愛咲優詩