奇跡的に治癒が起きた人に共通している9つの行動とは。「自己治癒力」は活性化できる!

健康・美容

2020/3/28

『HEAL 癒しの力 自己治癒力の秘密』(ケリー・ヌーナン・ゴアス:著、山川紘矢・山川亜希子:訳/KADOKAWA)

 いま、人々の健康意識はとても高まっているように感じられる。書籍をはじめ、スマートフォンやパソコンで、身を守る知識を得ている方も多いのではないだろうか。

 そんな風に健康志向な人が増えている今だからこそ手に取ってみてほしいのが、ドキュメンタリー映画『ヒーリング ―心の旅―』をもとにした『HEAL 癒しの力 自己治癒力の秘密』(ケリー・ヌーナン・ゴアス:著、山川紘矢・山川亜希子:訳/KADOKAWA)。

 本書は第一線で活躍する科学者や医師、スピリチュアルリーダーへの綿密な取材を行い、人間の思考や信念、感情が健康にどれほど大きな影響を与えているのかを解き明かしている。

 健康を維持する時、私たちは目に見える症状に対して対症療法を行うのが一般的だ。しかし、身体と心は密接に関係しており、心の持ち方を変えることで健康を守れることもあるという。

心の在り方が変われば「健康」は手に入る

 心の健康は、身体の健康に繋がる。そう聞いても半信半疑な人もいるだろう。先に言っておきたいが、本書は決して西洋医学を否定しているわけではない。急性の病気にかかった時は西洋医学をもとにした現代医学療法に頼ることが大切だと述べている。

 しかし、慢性的な病気から回復するには心と身体の関係を理解し、自分に備わっている自己治癒力を活性化させることが大切なのだそう。慢性病が流行る本当の原因を突き止め、治癒するためにできることは何かを明らかにする。それが本書の目的なのだ。

 ケリー氏がこうした思考に至ったのには、16歳の時にインフルエンザのような症状が続き、治ってからもリンパの腫れが引かず、首のこぶに悩まされたという体験が関係している。抗生剤を飲んでも治らなかった、ゴルフボール大のリンパこぶ。それを治癒したのは、なんとリンゴ酢。不思議なことに、母親のかかりつけだったカイロプラクティックの先生から言われた通り、リンゴ酢を1週間飲むと10カ月近く悩まされていたこぶが、わずか8日で普通の大きさに戻ったのだ。

 この経験からケリー氏は代替治療と自然療法を信頼し始め、昔から用いられている鍼治療や瞑想などが、近代西洋医学ではいまだに広く認められていないことに興味を持ち、古代と最新のヒーリングや健康法について研究するように。その中で、食事やライフスタイルと共に心の持ち方や考え方、信仰も人間の生命活動に大きな影響を与えていることに気付いたのだ。

慢性病から回復するカギは「自己治癒力」を高めること

 今から300年前にニュートンが物理の法則を確立したことで近代科学は始まり、私たちはデカルトやダーウィンの考えに基づいて身体を物理的な機械として捉える医学を取り入れてきたという。だが、時代は変わり、現代の最新医学では身体と心は相互作用していると考えられている。

 これは、よく効くと思って薬を飲むと効果が表れたように感じる「プラシーボ効果」や否定的な信念や希望の喪失が病気や疾病を発生させてしまう「ノーシーボ効果」からも証明できるだろう。ケリー氏はこうした事実に目を向けながら、心を健康にすることで自己治癒力を高め、身体の健康を維持しようと訴えかけている。

 なぜ、心の健康が自己治癒力のアップに繋がるのか。その理由を教えてくれるのが、ケリー・ターナー博士の実験。ターナー博士はがんの患者たちに化学療法を施している時、一方のグループにはコメディのビデオを見せ、もう一方には見せないことにした。すると、4時間の間にビデオを見せられたグループの患者は免疫体の数が他のグループと比べてはっきりと分かるほど高い数値になったのだそう。

 この実験結果から分かるのは「癒しの力」の凄さだ。心を癒すことは自己治癒力を高め、身体の健康を守ることに繋がることが分かる。そして、「癒しの力」は時として、奇跡的な治癒を招くこともあるという。本書には、がんなどの絶望的な病気から回復した人々が共通して行っていた「奇跡的な治癒を起こす9つの基本的な要因」など、“自己治癒力を高める方法”が詳しく綴られている。健康を取り戻すにはまず、心を整えることが重要となるのだ。

 誰もが本来持っている自己治癒力は、自分の力で高めることができる。専門家たちが力説する「癒しの力」に耳を傾け、ぜひ健康的な新しい「私」を手に入れてみてほしい。

文=古川諭香

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