なぜ少女は「わりばし」に転生した⁉ 芥川賞作家・今村夏子の最新作は、奇妙で不穏で純粋な愛の物語

文芸・カルチャー

2020/3/27

『木になった亜沙』(今村夏子/文藝春秋)  芥川賞作家・今村夏子さんの小説は、いつも不穏な気配に満ちている。文章から想起される情景がいつ反転するのか、信じている世界がいつ覆されるのか、どきどきしながら読み進める。その不穏さは切実さの裏返しでもあって、“普通”からちょっとズレた人たちが、懸命に、とにかく懸命に生き延びよ... 続きを読む