“捨てられない”人必見! 「捨てない片づけ」でミニマリストでなくても快適な部屋へ
更新日:2021/8/30

引越しや進級のシーズンがやってきた。正直、新型コロナウイルスの猛威に、「心機一転」というさっぱりした気持ちにはなれないかもしれないが、新しい生活を迎えるための部屋づくりに精を出して、すこしでもストレスを解消したいところだ。
しかしながら、部屋をきれいに整えることが苦手な人は少なくない。そこで、『モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ』(米田まりな/ディスカヴァー・トゥエンティワン)からヒントを得てみよう。本書は、タイトルのとおり「捨てられない人」のための片づけ法。「必要なモノ以外は手放す」という“捨てる片づけ術”が主流の中で、捨てられない人にとって吉報となりそうだ。
本書は、「片づけられない人は精神的に弱い」「優柔不断で心が整っていない」といった論調に反対の立場だ。片づけられないのには、精神面以外の理由がある。それは、都市部でどんどん家が狭くなっていること。本書のデータによると、年々、都市部の地価は上がっているものの、所得水準は横ばいのため、同じ家賃を維持するためには部屋を狭くせざるを得ない。2006年と2018年を比較すると、平均住居面積は10パーセントもダウンしている。地方でも、程度差はあれど同様のことがいえそうだ。
言い換えれば、年を追うごとに部屋からモノの溢れる量が増え、捨てることなく収納を成功させる難易度は高くなっている。捨てる片づけ術は正論なのだ。
しかし、あえて本書はその方法と違う路線をとる。人はそれぞれ価値観が違う。モノに対する価値観も愛着も違うのだ。ミニマリストが是とされる風潮があるが、所有欲が高い人…モノを愛する人もそれにならわなければならないいわれはない。モノは生活をユニークに彩る人生のパートナーであり、その存在を大切にしてほしい、と本書は願う。
さて、前置きが長くなってしまったが、「捨てられない人の捨てない片づけ」を見ていきたい。
捨てない片づけは、4つのステップで行われる。簡単に説明すると、ステップ1で片づけるモノの総量を把握することから始まる全体の戦略立案をし、ステップ2でモノを分類、整理し、ステップ3で収納、最後にステップ4で点検と棚卸しをする流れとなる。
本記事では、ステップ3に着目したい。モノを分類、整理した後は実際に収納していくわけだが、このとき、「ほんとうに使うモノ」は手が届きやすい「ハンディーゾーン」に、そして「使わないけれど愛しているモノ」は手が届きにくい「バックヤード」に振り分けていく。使わないけれど愛しているモノは捨てない。愛していないモノは捨てていく。
もちろん、モノへの愛は本人のモノサシによるが、ややこしいことに「愛していないのに愛していると錯覚しているモノ」が存在する。例えば、コンプレックスを愛と思い込んでしまっているケースだ。続けられなかったダイエット器具、挫折してしまった資格試験教材、昔やせていたころに着ていた服などは、捨ててしまうと“なりたい自分”とも縁を切ってしまうようで、捨てづらい。これは、モノへの愛なのだろうか。
本書は、コンプレックスか愛かの判断基準を、次のように掲げている。
・愛しているモノ=所有していることが幸せにつながる
・愛していないモノ=視界に入ることで自分のエネルギーを奪ってしまう
そのモノが私の家にあることは幸せなのか? という視点で選別すると良さそうだ。
本書が示すハンディーゾーンだけはミニマリスト状態にするものの、本当に愛しているモノはバックヤードに収納することで、捨てられない人でも部屋をしっかりと片づけられる。せっかくの新しい生活を快適なものにしたい人は、本書を手に取り、「捨てない片づけ」の手順で部屋を整えてみてもらいたい。
文=ルートつつみ
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