あなたの汚肌の原因は洗顔かも! シミ・たるみ・ほうれい線に効く「摩擦ゼロスキンケア」

健康・美容

更新日:2020/5/15

『一週間であなたの肌は変わります 大人の美肌学習帳』(石井美保/講談社)

 家で過ごす時間が長くなっている今は絶好の自分磨き期間。中でも、年齢が表れやすい肌へのケアには特に手をかけたくなりますが、いろいろなスキンケアを試しても何も変わらなかったり、逆に汚肌になってしまったりして、負のスパイラルに苦しんでいる方も多いのでは?

 そんな風に肌への悩みを抱える全ての女性の救世主となってくれるのが『一週間であなたの肌は変わります 大人の美肌学習帳』(石井美保/講談社)。著者の石井さんはかつて色黒の肌をコンプレックスに感じ、ファンデーションの厚塗りでカバー。洗浄力の高いクレンジングでゴシゴシと洗い流す日々を送っていました。

 その結果、20代後半には毛穴やくすみ、乾燥が気になり、さらに自分の肌に自信が持てなくなってしまったそう。しかし、洗顔の仕方やクレンジングの選び方を少し変えてみたところ、たった1週間で肌の変化を実感。そこから研究を重ね、美肌になれる「摩擦ゼロ洗顔」を生み出したのです。

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 何歳からでも肌はキレイになれる。そんな希望を与えてくれる「石井式スキンケアメソッド」とは一体、どんなものなのでしょうか。

その肌トラブルは洗顔が原因かも!?

 乾燥や吹き出物が気になる時は、保湿の仕方や使っている化粧水・乳液などに目を向けてしまいがち。しかし、実は乾燥や吹き出物の原因の多くは、洗顔の仕方やクレンジングの選び方にあると石井さんは指摘します。

 例えば、あなたはメイクオフ時に肌をゴシゴシと洗ってはいませんか。肌は擦ると刺激を感じ、炎症が起きてシミやシワ、たるみといったエイジングサインが表れてしまうことも…。さらに、刺激から守ろうとして肌が必要以上に分厚く、硬くなることで乾燥が進んでくすみ、毛穴までもが目立つようになってしまうそう。

 こうした事実を踏まえ、石井式スキンケアメソッドでは3つのポイントを意識した「摩擦ゼロ洗顔」を提案。

1)たっぷり泡でこすらず洗う
2)メイクの濃さに合ったクレンジング剤を選ぶ
3)30回以上すすぐ、こすらずふく

 石井さんが進める「モフモフ押し洗い」は、至ってシンプル。ピンポン玉3個分の泡を用意したら、それを両手で2等分。指が肌に当たらないよう、泡を押すような感覚で肌に対して垂直に手を動かします。

 クレンジングの場合は常に肌と指の間にクレンジング剤を感じながら、力を入れずに指をゆっくり優しく、大きく動かすのがポイント。あごの周りや小鼻は薬指で丁寧にくるくるし、皮膚の薄い目元は薬指と小指を目じりの上からゆっくりと一周させ、メイクが浮くのを待ちましょう。

 そして、目からウロコなのが、肌に刺激をかけないすすぎ方。一般的なすすぎ方とは違った手の動かし方やすすぐ時の水温なども細かく記されており、洗顔の常識が揺らぎます。まずは1週間、いつもとは違った洗顔法にチャレンジし、肌の違いを実感してみましょう。

20分の朝保湿が「美肌」のカギ

 洗顔やクレンジングを変えた後は、保湿の見直しも必要。石井式スキンケアメソッドでは保湿も摩擦レスを心がけます。

 肌ケアは夜にじっくり派が多いかと思いますが、朝のほうが一歩外に出た瞬間から乾燥や紫外線などのダメージにさらされることになるため、本当に乾かない肌を手に入れるには朝の20分保湿を習慣化させることが大切なのだそう。

 ローション、乳液、クリームなど各ケアのやり方には驚きの新事実が満載。本書には毛穴やシワを改善できる「お悩み別スキンケア」やシワ・たるみ・ほうれい線に効く3つの習慣も収録されており、石井さんのスタメンコスメも知れるので、美容に詳しくなくても即実践できます。

 年齢を重ね、コンプレックスが顕著になった肌からは目を背けたくなるもの。しかし、勇気を出して、今の自分と向き合えば、肌は立て直せます。自分に自信が持てなくなってしまった人こそ、ぜひこれを機に本書を手にして、一生モノのスキンケアメソッドをものにしてみてください。

文=古川諭香