“餅ゴリ”ことJ.Y.Parkに私たちが夢中になる理由とは?『虹プロ』で放った3つの名言

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更新日:2020/7/20

「#NiziProject」「#虹プロ」――ここ数週間、毎朝のようにTwitterのトレンドに上がっている、これらの言葉をご存じでしょうか? 『Nizi Project』(通称『虹プロ』)とは、TWICEや2PMが所属する韓国の大手芸能事務所JYPと、ソニーミュージックがタッグを組んで行っている、日本発のガールズグループを作るためのオーディション番組です。

 今年の1月にHuluで配信が始まると、K-POP好きの若い世代を中心に話題となりましたが、さらに4月からはテレビでも特集が組まれるように。Huluの配信を別角度から切り取ったバラエティ番組『虹のかけ橋』が始まったり、朝の情報番組『スッキリ』で定期的に特集が組まれたりと、勢いは増す一方です。

 そんな『虹プロ』の魅力を語るときに外せないのが、何と言ってもプロデューサーであるJ.Y.Park(パク・ジニョン)氏の名言の数々です。世界的に有名なアイドルグループを多数プロデュースしているだけでなく、自身も現役のアーティストであるJ.Y.Park氏。48歳にして、いまだにダンサブルで挑戦的なパフォーマンスを続ける彼が候補生たちにかける言葉には、「アイドル哲学」がふんだんに詰め込まれていて、毎週、胸を打たれます。

 今週26日(金)に、いよいよデビューメンバーが決定する『虹プロ』。その歩みを、これまでのJ.Y.Park氏の名言とともに振り返っていきましょう。

J.Y.Park

【名言その①】「見えない精神・心を、見えるようにすることが芸術です」

 まず印象的だったのが、Huluパート1第2話で放送されたこの発言。地域予選で、候補生の一人である谷川陽菜(現在は脱落)がソロパフォーマンスを行った際に、J.Y.Park氏は「自分自身がしっかりと感じて、表現しているようには見えません」と厳しい評価を下しました。続けて、「表現」についての持論を展開します。

「僕たちは、みんな一人ひとりの顔が違うように、一人ひとりの心、精神も違います。見えない精神、心を、見えるようにすることが芸術です。だから、精神、心、個性が見えなかったら、そのパフォーマンスは芸術的な価値がないです」

 陽菜は元アイドルで、再デビューを目指して虹プロに応募してきた少女。それだけに歌もダンスも上手く、いつもニコニコしている「アイドルの優等生」のような子でした。だけどJ.Y.Park氏は、そんな彼女のパフォーマンスを見て「個性が見えない」と告げたのです。

 多くの人に「気に入られよう」と思って行うパフォーマンスでは、その人自身の魅力は伝わってこないということでしょう。「私自身はこんな性格で、こんなことを考えている人ですよ」という気持ちで表現しないと、その人の「個性」は見えてこない。

 これは、アイドルに限った話ではないですよね。筆者の身の回りにいる魅力的な人を思い出してみても、みんな自分に自信を持っていて、堂々としています。

【名言その②】「一人ひとりが特別でなかったら、生まれてこなかったはずです」

 とはいえ、自分にしかない魅力って一体なんなのでしょう? そんなものない、自分は大したことない人間だ、と思っている人も少なくないと思います。そんな、自分の魅力にまだ気づいていない候補生たちに向けて、続くパート1第7話で、J.Y.Park氏はまたも名言を放ちます。

 第7話ではスター性評価と題して、それぞれの候補生が特技披露を行いました。その中で候補生の勝村摩耶は、「みにくいアヒルの子」をテーマにした紙芝居をすることに。読み聞かせを終えた摩耶に対してJ.Y.Park氏は、「この話の中で一番良かったところは、みにくいアヒルの子が水面に映った自分を見たところでした」と評価を始めます。

 続けて、「ここにいる人たちは皆、いつかは自分自身の姿をしっかりと見て、『自分は充分特別な人だ。多くの人がいるこの世の中で、私も特別な何かの理由を持って生まれてきた人だから、自分のありのままの姿が特別だ』と分かるときが来るはずです」とコメント。

 さらに「このオーディションは、ある特定の目的に合わせて、そこに合う人を選んでいるだけ。皆さんが特別かどうかとは、全く関係ありません。一人ひとりが特別でなかったら、生まれてこなかったはずです」と告げ、候補生たちの涙を誘いました。

 これ以外の場面でも、J.Y.Park氏はたびたび候補生たちに向けて「あなたは充分特別な人。だから、あなたにしかない魅力を見せてほしい」と語りかけています。候補生だけでなく、この言葉に励まされた視聴者も多いのではないでしょうか。

【名言その③】「真実・誠実・謙虚」

 東京での一次審査が終わり、韓国行きの切符を手に入れたのはわずか13人の候補生でした。ここから番組もパート2となり、デビューメンバーを決めるための韓国合宿がスタートします。パート2第7話では、J.Y.Park氏が事務所に候補生を集めて、「JYPに所属するアーティストとしての心構え」を説きました。それが「真実・誠実・謙虚」です。

「『真実』は、隠すものがない人になれという話です。カメラの前でできない言葉や行動は、カメラがない場所でも絶対にしないでください。『気をつけよう』と考えないで、気をつける必要がない、立派な人になってください」

「『誠実』は、自分との戦いです。毎日するべきことをすることです。自分自身に鞭を打って、歌の練習、ダンスの練習、語学勉強などをずっとしていたら、それが積み重なって、君たちの夢を叶えてくれます」

「『謙虚』は、言葉や行動の謙虚ではなく、心の謙虚を意味します。自分自身が、本当に足りないと思って、隣にいるみんなの短所を見ないで、長所だけを見て、心から感謝すること」

 J.Y.Park氏の言葉に深く頷く候補生たちと同様に、筆者もパソコンのモニターの前で深く頷きました。この3つをいついかなるときも実行できれば、その人はものすごく優れた、世の中にいい影響を与える人になるはず。

 怠け者の筆者には難しいか……と思いつつ、あまりに感銘を受けたので、その日のうちに「真実、誠実、謙虚」と紙に書いて、自宅の作業デスクに貼りました。仕事のやる気が起きないとき、これを見て背筋を伸ばしています。

『虹プロ』の良いところは、J.Y.Park氏が、これらの哲学を常に穏やかな口調と表情で候補生に伝えるところです。また、候補生同士も仲が良く、自分が悪い評価をもらっていても、良い評価をもらった仲間のことは笑顔で祝福するのが、見ていて気持ちが良いのです。

『虹のかけ橋』や『スッキリ』でのコメンテーター陣の意見も、『虹プロ』を盛り上げる大事な要素になっています。視聴者がJ.Y.Park氏の評価に対して「今のはちょっと厳しすぎたのでは?」と親心を発動すると、同じタイミングで加藤浩次さんや近藤春菜さんが「今のパフォーマンスも充分良かったですよねぇ」とスタジオでフォローしてくれる。

 審査員がわざと厳しい言葉を投げかけたり、候補生同士がバチバチ争ったり……そういう過剰な「演出」がなくても、真摯に夢を追いかける女の子たちと、そんな彼女たちに想いを伝えるプロデューサーの姿を映すだけで、充分にドキュメンタリーとして見応えがあるということを、『虹プロ』の人気は物語っています。まさに今の時代にぴったりのオーディション番組ですよね。

 いよいよ6月26日(金)には、デビューメンバーが決まります。なんとデビューメンバーとJ.Y.Park氏が、韓国から生中継で『スッキリ』に出演する予定も。筆者の推しメンは果たして無事に合格しているのか……気が気じゃありませんが、心を穏やかに、発表の瞬間を待とうと思います。

文=井上明日香


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