#忘れたくない思い出の本 は? 『文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~』ハッシュタグまとめ

マンガ・アニメ

2020/6/29

©2016 EXNOA LLC/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京

 2020年春アニメとして4月より放送されている、『文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~』。2016年よりDMM GAMESから配信されているブラウザゲーム『文豪とアルケミスト』が原作となっている作品で、「文アル」と親しまれ多くのファンを獲得している。また、2017年以降はスマホアプリ版も配信されている。

 本作品の舞台となっているのは、近代風情が長く続いている、現実世界とはちょっと違う歴史を歩んでいる日本。しかしある時、「本の中の世界を破壊する侵蝕者」によって文学書が全ページ黒く染められ、それが初めからなかったかのように人々の記憶からも消えていくという異常事態が発生。そこで文学書をこの災禍から守るべく特務司書として派遣されたのが、「アルケミスト」と呼ばれる特殊能力者たちだった。彼らは文学の持つ力を知る文豪たちを転生させ、侵蝕者を討伐していく――というのがこの物語である。

 ダ・ヴィンチニュースでは2020年6月2日(火)~6月8日(月)、そんな本作品にちなんで「#忘れたくない思い出の本」というハッシュタグを設け、TVアニメ『文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~』公式TwitterとTwitter上でのコラボキャンペーンを実施した。

 キャンペーンにはたくさんの応募が集まり、ハッシュタグにも多数の回答が集まった。そこで、その回答から一部をピックアップしてご紹介しようと思う。

あなたの「#忘れたくない思い出の本」は何ですか?

 回答に多く見られたのは、やはり小説などの文学作品。想像を膨らませながら文字で読み込んでいる分、思い入れも強くなるのだろう。中でも『人間失格』(太宰治)や『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)、『こゝろ』(夏目漱石)、『走れメロス』(太宰治)など文アルに関連する作品は人気が高く、ファンの作品への愛を強く感じる結果となった。

 感想としては、

『人間失格』……「自分に似ている気がした」「弱い心に寄り添ってくれる作品」
『銀河鉄道の夜』……「情景を想像しながら何度も読んだ」「この本のおかげで本の面白さに気づくことができた」
『こゝろ』……「心を学んだな、と忘れられない作品」「人間らしい完璧じゃない心情が衝撃的でした」
『走れメロス』……「多くの人にメロスの行動は正しい、と感じさせるところがこの話の良さであり、筆者のすごいところ」

 などが挙がっていた。こうしてファンによるコメントを見ていると、改めてその作品を読んでみたくなる。

 また、こういった名作をはじめとした小説以外にも、『スイミー』や『ごんぎつね』など教科書に載っていた物語もいくつか挙がっていた。そのほか、『100万回生きたねこ』『星の王子さま』『はてしない物語』など絵本や児童書も多く登場。児童書は長く親しんでいる分、思い入れの強さを感じさせるコメントが多かったのが印象的だった。

『100万回生きたねこ』……「何回読んでも、何度読み聞かせてもいつも泣いています」「忘れられない、ずっと思い出にある本」
『星の王子さま』……「肝心なことは目に見えない」「とても記憶に残っていて、星の王子さまミュージアムにも行きました」
『はてしない物語』……「続けようとすれば何処までも広がり、全員が主人公である、という構成に夢中になった」「装丁や装飾、本を形作る全てがギミックとなっている衝撃は忘れられない」

 子どもの頃に読んだ衝撃的な物語は、やはり大人になっても強く心に残っているものなのだろう。そして自身を構成する要素の一部になっていることも多い。ちなみに筆者は、『エルマーのぼうけん』や『はてしない物語』など、冒険し新たなものに出会っていく物語がたまらなく好きだ。大人になった今でも、突然その辺のバスや電車で終着駅まで行ってみたり、知らない道に入ってみたりすることがよくある。

 回答にはほかにもたくさんの作品が挙がっており、その愛に溢れたコメントを眺めていると、ついこちらまで本との思い出に浸ってしまう。『文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~』はまだまだ折り返し地点。次はどんな名作が侵蝕され、そして救われていくのだろうか? 次に狙われるのは、あなたが好きな物語…かも!?

文=水音(月乃雫)