敵ならば容赦なく抹殺する、冷徹なる戦士! 第二のウルトラマン・諸星弾の素顔に迫る

マンガ

更新日:2020/7/5

 当時、爆発的な「怪獣ブーム」を巻き起こした特撮作品『ウルトラマン』。その後日談である漫画『ULTRAMAN』(清水栄一×下口智裕/発行:ヒーローズ 発売:小学館クリエイティブ)は、組織などの設定は『ウルトラマン』を引き継いでおり、それ以降の「ウルトラ」シリーズが存在しない世界だ。しかしシリーズを意識して描かれるものは当然あり、今回は『ウルトラセブン』をフィーチャーしたキャラクターである「諸星弾」をピックアップしてみよう。

【諸星弾】
年齢:24歳・身長:182cm・体重:69kg
[ULTRAMANスーツ着用時]
身長:197cm・体重:138kg

[セブンスーツ]
 正式名称「ウルトラマンスーツver.7」──通称セブンスーツは、諸星専用の強化スーツである。常人用に設計されており、実戦データを基にした改修が常に行なわれている。武装は、距離のある敵に対して使用する投擲型のナイフを複数本と、刀剣型の「スペシウムソード」を装備。ソードは通常刀として使用するほか、スペシウムエネルギーを刃に流すことで切断性などの威力を増幅させることができる。

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[人物像]
 科学特捜隊(科特隊)で異星人犯罪者の捜査と処理を担当する。地球人同様の姿をしているが、その正体は異星人である。部下の隊員たちと共に行動することが多いが、状況に応じて単独での任務もこなす。その心身は常に鍛えられており、セブンスーツの性能を十分に引き出すことが可能だ。性格は真面目でストイック。笑顔を見せることは滅多になく、自らが抹殺すべきと判断すれば、相手を容赦なく殺すことができる冷徹さを持っている。

 自らの意思で任務に就いている諸星にとっては、言われるがままにウルトラマンとして活動する早田進次郎を認めることができなかった。ゆえに進次郎と顔を合わせるごとに、皮肉交じりの苦言を呈する場面も多い。特に凶悪な異星人であっても殺すことに躊躇してしまう進次郎の甘さに対し、諸星はウルトラマンとしての覚悟を問わずにいられないのである。性格はまったく正反対の進次郎と諸星だが、お互いの力は認めており、意識しあっている関係のようだ。

[ウルトラファイト]
 第二のウルトラマンとして「セブンスーツ」を身に纏う諸星。常人離れした力こそ持たないものの、身体能力は非常に高く、地球人より優れた身体能力を持つ異星人を相手に互角以上の戦いを見せる。投擲型のナイフは主に牽制用であり、メインの武器は刀剣型のスペシウムソード。スペシウムエネルギーを刀身に流し込むことで相手を斬り裂くだけでなく、敵の攻撃を両断するほどの衝撃波を生み出すことも可能だ。またセブンの戦闘データは常に蓄積されており、スーツの性能向上や追加装備の開発などに役立てられている。

連載情報:月刊ヒーローズにて好評連載中
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単行本情報:①〜⑮巻(B6判) 、公式アンソロジー(B6判)、総集編全3冊(B5判)、ULTRAMAN アニメ化記念1、2、3巻SPECIALプライスパック(B6判)好評発売中

文=木谷誠