毛穴の悩みを悪化させていませんか? 美容のプロたちが伝える“毛穴の真実”――あなたの美容偏差値が明らかに…

健康・美容

公開日:2020/8/7

毛穴道 もう一生悩まない
『毛穴道 もう一生悩まない』(講談社)

 毛穴。それは、開けば脂が浮いててかり、化粧がくずれ、詰まればニキビとなり顔色がくすみ、フェイスラインもたるんでいく、美容の大敵。憎い。スマホで加工した写真のように、つるっつるで毛穴ひとつない肌が欲しい! ……と願う人は尽きないが、『毛穴道 もう一生悩まない』(講談社)によると「毛穴を憎むのではなく、愛をそそげば美しい肌が手に入る」という。美容雑誌『VOCE』と組んで、毛穴研究のプロたちが集結して結成された毛穴道研究会が、皮膚科専門医・亀山孝一郎氏監修のもと、悩みの原因と解決方法を網羅した同書。なんと発売後約1か月で3刷重版となるほどの人気ぶり。ここで、その一部をご紹介しよう。

3つの毛穴タイプごとの対処法

 肌質が人によって違うように毛穴タイプもそれぞれ。まずは自分の毛穴タイプをチェックしよう。

毛穴道 もう一生悩まない p.34-35

①毛穴に何か詰まっていませんか?
……鼻に角栓ができていたり、それが黒ずんでいたり。やりがちなのは、角栓を指で押し出す行為だけど、絶対NG! どうして詰まるのかの根本をまず知ろう。

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②毛穴が大きく開いて、鼻がいちごのように凸凹していませんか?
……この「すり鉢毛穴」タイプのなかには、クレーターに悩んでいる人も多いのでは。セルフケアだけでは困難という人のために、適切な美容医療もおすすめしている。

③毛穴が楕円だったり、線でつながって見えたりしていませんか?
……弾力を失い毛穴が重力に負けてしまったがゆえの「たるみ毛穴」タイプ。日焼け止めを使わないことも進行の原因だ。加齢によって誰しも避けられないことではあるけれど、少しでも進行を食い止めるための方法も本書では伝授する。

ケアしているつもりで実は肌を傷めてる!?

毛穴道 もう一生悩まない p.50-51

 毛穴が気になれば気になるほど、よく洗ったり触ったり、詰まりを押し出してしまったり。気持ちはわかるが、それこそが炎症を悪化させる原因だ。大事なのは、根気をもつこと。一度目立った毛穴は、今日明日来週で小さくなることはない。けれど一か月、二か月、半年、一年……と時間をかけて正しいケアをすれば、引き締まっていくはずだ。

「クレンジングは40秒~1分程度で終わらせ、肌は動かさないようにして顔全体になじませる」とか「のちに洗顔もするのだから、クレンジングは7~8割だけ落とす気持ちで、ぬるま湯で優しくすすぐ」「洗顔料はぬるま湯で泡を立てて、こすらずにそっと洗う」など、急いでいるときや神経質になり過ぎているがゆえに犯しがちなNG事項を避けつつ、正しい洗顔方法を身に着けよう。

角栓は絶対に無理にとるな!!

毛穴道 もう一生悩まない p.57

 角栓をピンセットで抜いたり、シートでべりっとはがしたり、快感もともなうためについついやってしまいがちだけど、摩擦による刺激はかえって毛穴を開かせるだけ。スクラブ石鹸や洗顔ブラシのなかには「毛穴より小さく、毛穴の中まで入る」と謳うものもあるけれど、毛穴の中をダイレクトに刺激したら炎症を悪化させてしまう。コットンパッティングも、細かい繊維がどうしても肌をこすって傷つけがち。安いからといって皮膚科医がかかわらないハードなピーリングエステも要注意。手間とお金をかければかけるほど毛穴が開いていくだけ……なんて悲劇を生まないためにも、毛穴に必要なビタミンを正しく導入しよう。

 混合肌×詰まり毛穴+ニキビ、乾燥肌×詰まり&ややすり鉢毛穴、などそれぞれのお悩み別に処方されたコスメを使って、悩める女性たちが、一か月ガチで実証したビタミン×スキンケア結果は必見だ。

 とはいえ、先に書いたように、毛穴の悩みは一朝一夕には解決しない。時間をかけるからこそ、過程で悪化させない&でも人目に触れないように隠したいときのための「毛穴レスメイク」など、すべての悩みに応えた一冊である。

文=立花もも