ダラダラする時間も「ToDoリスト」「スケジュール」にぶち込むべし。目からウロコの時間マネジメント術

ビジネス

公開日:2020/11/11

『超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法』(谷原誠/フォレスト出版)

 時間だけは、誰にとっても平等だ。どれほどお金を持っている人であっても、1日に使えるのは最大24時間。だからこそ、限られた中での「時間の使い方」は生きる上での大きな課題になっている。
 
 時間管理のコツは「自分の人生で何に重きを置き、そのほかのことをいかにあきらめていくか」であると教えてくれるのは、ビジネス書『超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法』(谷原誠/フォレスト出版)。本書を読んでそのエッセンスをつかめば、明日から充実した日々を過ごせるはずだ。

時間はあらかじめ「天引き」して考える

 昔から「時は金なり」とよく言われる。まさにその通りで、時間はお金と同じように使い方を工夫すれば生活や人生をもっと充実させられる可能性もあるが、誰にも流れを止められないものだからこそ、何となくで過ごしているとあれよあれよという間に浪費してしまう可能性だってある。

 一方で、お金と決定的に違うのは「貯める」ということができない点だ。そこで時間を有効に使うために、著者が紹介するのは、あらかじめ頭の中で1日の時間を「天引き」して考えておく方法だ。

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 例えば、自分の中で「1日は22時間だ」あるいは「20時間だ」と決めておいて、これらのケースでいえば2時間もしくは4時間と天引きした分を除く時間で、仕事などやらなければいけないことをこなすようにする。そうすれば最終的にゆとりが生まれ、自由な時間を捻出することができるはずだ。

シンプルにどんな作業も「すぐ着手する」

「いつか手が空いたときにでも…」と後回しにしたことが積み重なって、気が付けば時間がなくなってしまう人も少なくないだろう。それを解決するための方法はいたってシンプル。とにかくどんな作業にしても「すぐ着手すること」だ。

 例えば、メールを確認する場合には「読む」「理解する」「返信内容を考える」「書いて送る」という手順がある。しかし、一度目を通したものの今すぐに返信内容が思い浮かばないので後回しにした経験があるかもしれないが、それでは、あとでもう一度読んで理解するところから再度始めねばならず、二度手間で時間のムダになってしまう。

 さらに、後回しにしてモチベーションが低下するような感覚に陥ってしまった経験もあるかもしれないが、とにかく必要なのは「できる限り、手をつけた段階で最後まで終わらせる」という意識だそう。効率的に仕事などを進める秘けつでもある。

ToDoリストには何でも細かく書き込んでおく

 時間管理といえば「ToDoリスト」を活用している人も多いだろう。そして、その書き方を工夫すれば、今よりもっと有効に時間を使えるようになる。以下は、本書にあるToDoリストの事例だ。

9時~11時 来月の会議のプレゼン資料を作る
11時~12時 メールチェック
13時~15時 研修報告書
15時30分~16時 ランチミーティングのお店の予約、来週の出張の新幹線を予約する
16時~18時 残った仕事を片づける、帰宅
19時~20時 夕食
20時~20時30分 入浴
20時30分~21時 通えそうなジムをリサーチ、見学の予約、ウエアを注文
21時~22時 哲学関係の本を読む

 このリストで注目しておきたいのは、プライベートのささいな用事までスケジューリングに入れている点。理由は、帰宅後の時間帯こそしっかりスケジューリングしていないと、ダラダラと無為にすごすことになってしまうため。例えば、ダラダラしたければ「ダラダラする時間」と書き込んでみるなど、とにかく自分が何をするかをしっかり予定として書き込んでおくのが時間を浪費しないためのコツだ。

 また、スケジュールを立てるうえで注意点もある。人は何かを計画するときに「作業にかかる時間を短く見積もりすぎる傾向がある」ため、あらかじめ余裕をもって時間を区切っておくことも大切なポイントだ。

 本書を読んでみると、時間の使い方はとにかく自分の意識次第だということがよく分かる。仕事にしろプライベートにしろ、今よりもっと有意義な時間を過ごしたいと願う人たちにとっておすすめの1冊である。

文=カネコシュウヘイ

この記事で紹介した書籍ほか

超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法

著:
出版社:
フォレスト出版
発売日:
ISBN:
9784866801001