ヒモ彼氏と別れ年収1200万円の医師と結婚! ナース専門の結婚相談所で繰り広げられる「リアル婚活記」

恋愛・結婚

公開日:2020/12/16

ナースが婚活⁉ 婚活迷子のナースたちが次々と成婚するナース専門結婚相談所の物語
『ナースが婚活⁉ 婚活迷子のナースたちが次々と成婚するナース専門結婚相談所の物語』(柳川圭子/主婦の友インフォス)

「白衣の天使」とも称されるナースは、なんとなく男性からモテそうなイメージ。だが、実際の恋愛事情は私たちが想像しているものとは、ちょっぴり違う。だめんずと別れられなかったり、彼との先の見えない関係に悩んだりと順風満帆ではない恋愛をしている人も多いよう。

 そんなナースたちのリアルな恋愛事情が知れる『ナースが婚活⁉ 婚活迷子のナースたちが次々と成婚するナース専門結婚相談所の物語』(柳川圭子/主婦の友インフォス)は、上手くいかない恋に悩んでいるナース以外の女性にも手に取ってほしい1冊。

 本書は、成婚率が7割超え(2020年10月時点)という「結婚相談所ナースのとも良縁」をモデルにした、ノンフィクションに近いフィクション。仲人となる主人公の横山陽子は、「結婚相談所ナースのとも良縁」でメイン仲人を務める横山英理子さんがイメージモデルだ。

advertisement

 なかなか知れない、ナースたちの恋愛模様…。そこには、世の婚活女子が幸せを掴むヒントも隠されている。

9人のナースが語る「リアルな恋愛事情」

 元ナースの横山は5年ほど交際していた医師との結婚を諦め、10年間にわたる婚活を経験。そこで夜勤などで通常の婚活に参加するのが難しいナースたちの幸せを願い、ナース専門結婚相談所「ナースフレンズ」を設立する。本書には全9人のナースが登場するのだが、彼女たちの恋愛にはナースならではの悩みがある一方で、世の婚活女子が共感できる苦しみもある。

 例えば、総合病院の救命救急センターに勤務するA子さん(26歳)は街コンで知り合ったメーカー勤務の彼に結婚願望がなかったことから、「ナースフレンズ」へ入会。しかし、これまで友人や上司といいお店に行くことが多かったため、お見合い相手に対して「おいしいお店に連れて行ってほしい」という願望が捨て切れなかった。

 この願いの裏には、連れて行ってくれるお店で自分の価値をはかろうという想いがあるはず。そう感じた横山は、非日常でごちそうしてくれる男性より、日常をごちそうにしてくれる男性を選ぼうとアドバイス。お金という目に見えるもので自らの価値をはかろうとするのではなく、自分のことを本当に見てくれる人を見極めることの大切さを説いた。

 これを聞いたA子さんは自分の考えを変えていくことに。すると、庶民的でもおいしいお店を選んでくれ、自分のために豆からコーヒーを挽いてくれるような優しい男性と結婚することができたのだそう。こうした婚活話に触れると、自分自身の価値観や結婚観を見直したくもなる。

 そして、個人的にハっとさせられたのが、美容クリニックに務めるF子さん(33歳)のエピソード。恋愛結婚に憧れるF子さんはこれまで、自分を振り回すだめんずばかりに恋をしてきたそう。運命の人は出会った時に、ビビっとくるはずという持論から、「ナースフレンズ」に入会した直後には、初対面の際にときめけないと断りの返事をしていた。

 そんなF子さんに対し、横山は1回きりで会わなくなってしまうのはもったいないと指摘。同時に「話がつまらない」という理由で関係を断ち切ってしまう世の婚活女子にも、こんなアドバイスを送っている。

“「話がつまらない」というのは単に「刺激的な会話がなかった」だけなのです。(中略)お見合いでは会話に爆笑やオチがなくても、ぐいぐいとデートをリードされなくてもよいのです。それよりも、心を乱されず、平和で穏やかな気持ちでいられる相手こそ、大切にしましょう。”

 ときめき重視の恋愛観や結婚観を捨て、出会いを大切にしようと思える横山のアドバイスには、先の見えない婚活地獄から抜け出すヒントが詰め込まれている。婚活中はつい焦り、短時間で相手との関係性を決めようとしてしまうものだが、少し視点や考え方を変え、時間をかけながら相手を知ろうとしてみることが、一見遠回りなように見えて、実は結婚を掴む最短ルートとなるのかもしれない。

 なお、本書には他にもヒモの彼氏と別れて年収1200万円の医師と結婚したエピソードや、生活レベルを落とさず専業主婦になりたいと願う女性の婚活記など、十人十色の恋愛がたくさん。結婚相談所のシステムも知れるので、婚活を迷っている方にもおすすめだ。

 私たち女性は恋愛の先に結婚があると夢見て、煮え切らない彼氏が変わってくれる日を待ちわびたり、運命の出会いを信じたりしてしまうことも多い。だが、もしかしたら、結婚は自力で掴もうと思わなければ、手に入らない幸せであるのかもしれない。そう気づかせてくれる9人の婚活記を通し、ぜひあなたも幸せの掴み方を学んでみてほしい。

文=古川諭香

この記事で紹介した書籍ほか