200年に1度の時代の大変革期、“わたしらしい幸せ”を引き寄せる! イヴルルド遙華さん×奥平亜美衣さん対談集『風の時代に、願いが叶う処方箋』

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公開日:2020/12/22

風の時代に、願いが叶う処方箋
『風の時代に、願いが叶う処方箋』(イヴルルド遙華、奥平亜美衣/主婦の友社)

 新型コロナウイルスの感染拡大に世界中が影響を受けた2020年。ステイホームの実施、リモートワークの導入などを通して、生活が大きく変化したという人も多いのでは? 『風の時代に、願いが叶う処方箋』(イヴルルド遙華、奥平亜美衣/主婦の友社)によると、実はこのコロナ禍は、いい意味でも悪い意味でも、この記事の配信日である2020年12月22日からはじまる新時代の“予行演習”になったという。

 本書は、人気フォーチュンアドバイザー・イヴルルド遙華さんと、引き寄せの女王・奥平亜美衣さんの対談形式で綴られた1冊だ。占星術の視点で星の配置を眺めると、約20年ごとに幸運の星・木星と試練の星・土星が重なる「グレート・コンジャンクション」という現象が起こっている。少しの例外はあるものの、これまでの約200年、このコンジャンクションは「土の星座」の位置で起こっていたが、2020年12月末以降は、「風の星座」で起こることになる。つまり、時代が「土の時代」から「風の時代」へと移り変わるのだ。

 江戸時代から2020年まで続いた「土の時代」は、次の時代の礎となるルールや土台が作られたとき。そのため、土地やお金、学歴など、「誰もが認める価値の積み重ね」が重要視されてきた。ところが「風の時代」は、土の時代とは正反対。「目に見えない」「感じる」「レス」をキーワードに、世界が通信でつながり、人々はジェンダーレスファッションでみずからの感性を楽しみ、オフィスや自宅も固定の場所がなくなっていく。「目に見えない」ウイルスや大気汚染なども重要なテーマだ。全員が同じことをしていればよかった時代は終わり、わたしたちは、いっそう「どう生きるか」という選択を迫られることになる。

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 だからこそ、わたしたちには、新しい時代にうまく乗るための“考え方”が必要なのだ。現代の子どもたちが、スマホやパソコンなど「風の時代」のツールを自然に使いこなしている一方で、生まれも育ちも昭和で「土の時代」の40〜50代は、オンラインでの婚活にもちょっと後込みしてしまう世代。デジタルネイティブではない “昭和ガール”たちが「風の時代」を幸せに生きるためには、どうすればいいのだろう?

 本書では、イヴルルド遙華さんと奥平亜美衣さんが、「風の時代」の価値観、お金、仕事、友達、恋愛、幸せについて、テーマ別に語ることで指針を示し、読者から寄せられた相談に親身な答えを返している。たとえば、“友達”の項目では、「友達のおしゃれなSNSを見ていると自分には誇れるものがないと感じます」という相談に、「SNSというフィクションの世界を本気にしないで。しばられるくらいならやめてしまいましょう!」と回答。テーマや質問に対するイヴルルドさんと亜美衣さんの対話、提案を読むうちに、「風の時代」を迎えるにあたり自分が本当に求めているものは何なのか、自分が大切にすべきことは何なのかが、はっきりと見えてくる。

 200年に1度の時代の大変革期を迎えようとしているわたしたち。「軽やかに、柔軟に」と言われてもなかなか動き出せない“昭和ガール”を、本書は、やさしく支え、励ましてくれる。具体的なアドバイスが満載の1冊は、新しい時代を生きる上での、お守りのような存在となるだろう。

文=三田ゆき