身ごもった命を別の男の子として育てる…“共謀”から始まった夫婦の絆は「書くこと」。明治期の文壇を舞台に、手の届かないものを追い続けた2人の物語

レビュー

『共謀小説家』(蛭田亜紗子/双葉社) 明治期の文壇は、男性中心社会だった。文芸同人誌を立ち上げるのは男性、そこに集まるのも男性。樋口一葉のような女流作家が現れることはあっても、成功例はごくわずかにすぎ…

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