好きな人に確実に振り向いてもらえる!? 脳科学を基にした恋愛&コミュニケーション本『脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる』

恋愛・結婚

公開日:2021/5/3

脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる
『脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる』(世良サトシ/KADOKAWA)

「好きな人に振り向いてもらいたい」

 男女問わず、恋をしたら誰しもが考えることだろう。

 そんなふうに片思いに悩んでいる人たちにすすめたいのが、『脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる』(世良サトシ/KADOKAWA)だ。

 もしかしたら、一般的に言われる“恋愛テクニック”に抵抗を感じる人もいるかもしれない。または、“恋愛指南本”の信憑性を疑う人も多いかもしれない。

 しかし本書は、人の心の動向の傾向をまとめたいわゆる“心理学”や、著者の恋愛経験によるものではなく、人間の身体の機能に基づいて「ほぼ100%発生する事象」があるという“脳科学”の観点で手法を解説しているのが特徴だ。

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 そんな本書のテーマは、「相手の潜在意識を動かすこと」。

 人間の意識は大きく分けて「顕在意識(=意志)」と「潜在意識(=無意識)」があり、人間が行動を起こす際には潜在意識が9割を占めていると言われている。その潜在意識を動かせば、相手の気持ちを自分に向けることができるというのだ。

 以上のことを基に、まずは自分が「他人を惹きつける人」になること、そして相手が自分を好きになる方法を「好きな人と会っているとき」「好きな人と会っていないとき」に分け、さまざまなシチュエーションで具体的にやるべきことが細かく解説されている。それらはいずれも、日常のコミュニケーションに簡単に取り入れられるものばかりだ。

 では、その中から具体例をいくつか紹介したい。

好きな人との会話では「勝手に決めつけて話を進める」

 好きな人と話すときに、質問攻めにしてしまってはいないだろうか。コミュ力に自信がない人や会話が苦手な人の場合、「質問をしても会話を広げられない」「相手に質問攻めをされているように感じさせてしまいやすい」というリスクがあるので、決めつけトークをすることでそれを回避できる。決めつけトークとは、質問の形式を取らず、勝手に決めつけて話を進めていく手法である。

 コミュ力がない人ほど質問攻めにしがちだが、会話が盛り上がらないことの方が多い。単発の質問が連続されるのは、面接、尋問、仕事の報告など、どちらかというとネガティブな感情を想起しやすい場面が多いためだ。だから、質問ではなく勝手な決めつけをベースとして会話を進めてみよう。

 決めつけた内容が当たると、潜在的に「自分のことをわかってくれている」と感じさせられるうえに、当たったことへの驚きで会話が盛り上がる。また、間違っていたとしても、脳は間違った情報を提示されると、訂正や反論をしたくなるので、相手が自分の話をしてくれ、その結果相手の情報を得ることができるうえに、会話は盛り上がるのだ。

好きな人に好意を持ってもらうため、SNSのアイコンは魅力的なものにする

 相手はあなたとメッセージのやりとりをしたり、SNSであなたの投稿を見たりするたびに、あなたのアイコン画像を見ることになる。多くの場合、アイコン画像に吹き出しがついており、あなたがしゃべっているように見えるため、そのアイコンのイメージが、相手の脳内であなたのイメージに重なりやすい。

 そのため、アイコンは好感度が高まるものにする、あるいは相手が「愛情」や「恋愛感情」を感じやすいものにするのがオススメ。それに最も適しているのは「笑顔のあなたの写真」だ。ただし、「変顔」と「自撮り」はNG。誰かと楽しく話している瞬間のあなたを、カメラが得意な友達に撮ってもらおう。

 他にも多くの手法が紹介されているが、驚くのは、これらが恋愛だけでなく、仕事の場や友人関係など、多くのコミュニケーションにも流用できるということ。基本となるべき考え方も詳しく説明してあるので、恋愛に悩む人だけではなく、円滑な人間関係を求めている人にも今日から使える、お役立ちの一冊になってくれるはずだ。

文=Rum

【著者プロフィール】
世良サトシ

潜在意識やコミュニケーションに興味を持ち、催眠誘導やNLP、心理学や脳科学等の知見を元にした技術を体得。
「脳がわかれば恋は作れる」をテーマに、YouTubeやTikTokで主に恋愛ジャンルでのコミュニケーション手法を発信中。
YouTubeの登録者数は11万人、TikTokの登録者数は21万人。動画総再生回数2.3億回以上(2021年5月現在)。

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