離島で暮らす親子の生活を描いた『髪を切りに来ました。』4巻に「ボロボロに泣きながら読み終えた」と感動の声

マンガ

公開日:2021/9/22

髪を切りに来ました。
『髪を切りに来ました。』4巻(高橋しん/白泉社)

 疲れた心に効くあったかい物語『髪を切りに来ました。』の第4巻が、2021年9月3日(金)に発売された。前巻から約5カ月ぶりの新刊を心待ちにしていた人も多く、「発売日当日に本屋へ走った」という声もたくさん見受けられた。

 『髪を切りに来ました。』の舞台は、沖縄の離島「ハルタ島」。ここにやって来たのは、ちょっと訳ありの父子である美容師の睦と小学生の一星だ。初めは慣れなかったふたり暮らしだが、ゆるやかな空気と島の人、美味しい食べ物にふれながら少しずつ成長していく。睦は波留田村の青年会にも顔を出すようになり、大人の付き合いにも足を踏み入れるのだった。

 4巻の冒頭では、睦が青年会の会議に参加。会議では、島をあげての一大イベントである海上運動会を、どう盛り上げるかという話題が繰り広げられる。しばらく黙っていた睦だったが、酒に酔った勢いで熱弁をふるう様子が描かれた。

advertisement

 そして、満を持して開催された海上運動会。準備やチャレンジ、人間関係など、いろいろと大変なことをやりきった先に見えるものはいったい何なのか、ぜひ読んで確かめて欲しい。

 SNSでは、精一杯に臨んだ海上運動会の様子に感動する人が続出。「海上運動会、良かったね… 三線で泣いちゃった一星くんのあとに睦さんのフラダンスね」「めっちゃ考えさせられるし、グッとくるセリフが多い」「イベントがあって、親として息子との関わり方を改めて考えさせられるお話だった」「ボロボロに泣きながら読み終えた。実家が恋しい。海育ちじゃないけど、この雰囲気が好き」「くしゃくしゃになりながらも前に進んでいく小さな背中たちが、どうしようもなく眩しくて、その力強さに驚かされる」といった反響が上がっている。

 またマンガには、数多くの美味しそうな沖縄ごはんが登場するのも魅力の一つ。中には思わず食欲をそそられる人もいたようだ。読んでいるうちに、「サーターアンダギー」や「ポーク卵」などのメニューを突然食べたくなったり、作りたくなったりしてしまうかもしれない。

 離島へ「遊びに行く」のではなく、離島で「暮らしていく」ことの現実が見えてくる同書。睦と一星という1組の父子がどう生活しているのか、ほっこりした気持ちで見守ってみてはいかが?

あわせて読みたい