「仕事の相談、気軽にできますか?」リモートワーク時代に知りたい、自分をレベルアップさせる考え方・方法とは

ビジネス

公開日:2021/9/27

最強の「独学」仕事術

著:
出版社:
宝島社
発売日:
すみません、2DKってなんですか?
『最強の「独学」仕事術』(赤羽雄二/宝島社)

 リモートワークが当たり前になった。会議はweb会議になり、クラウドシステムを活用することで、家でも会社と変わらない環境で仕事ができるようになっている。時間・場所に縛られない働き方。これを歓迎する人は少なくないはず。

 しかし、デメリットにも目を向けなければいけない。例えば、仕事で分からないことがあるとき。気軽に相談や教えを乞うことができなくなった。電話やチャットでコミュニケーションを取れるものの、なんだか相手の時間を奪ってしまうように感じる人が少なくないはずだ。

 そもそも、リモートワークが普及する前から相談が苦手という人もいるだろう。例えば、相談してみたものの「そんなこと聞かず、自分で考えろ!」と、けんもほろろにされたり、「気合だ! オレの若いころはな……」など、精神論や聞きたくもない過去の上司の武勇伝を聞かされたり。「相談しにくい」あるいは「相談したくない」という人は、自分の力でモチベーションを保ち、成果を上げるため知識を得て、正しい行動をしなければいけない。

 そんな人におススメしたいのが『最強の「独学」仕事術』(赤羽雄二/宝島社)だ。身近に適切な相談相手がいないならば、“独学”で学び、成長・成果につなげる必要がある。本書では、自身の成長を促すポイントや、結果を出すカギなどを挙げ、独学の手助けとなる考え方・方法を伝授。それらの一部を本稿で紹介したい。

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①スピードを上げ続ける

 一人で仕事をする。周りの目が無いためプレッシャーを感じず、自分のペースで仕事ができるはずだ。しかし、著者はそれによって仕事が遅くなってしまうことに警鐘を鳴らす。

 これまで自身の成長だけでなく、部下たちの成長を見てきた著者曰く「仕事のスピードアップに取り組むことで、自分が大きく成長する」とのこと。また質の向上、顧客の満足度などは数値化が難しいが、時間という単位ならば自分の成長が見やすいメリットもあるという。

 時間の短縮は工夫ひとつで、すぐ成果が出る。本書ではパソコン入力の単語登録が紹介されているが、ネットで調べれば時短仕事術がたくさん見つかるはずだ。手軽に始められるので、初めの一歩としてスタートしてみてはいかがだろう。

②アウトプット指向を徹底する

 独学と聞くとインプットをイメージしがち。だが、インプットはアウトプットがあるからこそ、その真価を発揮する。つまり、どんなに素晴らしい食材を持っていても、料理しなければ宝の持ち腐れと言えるのだ。

 そして、仕事ができる先輩や上司は総じて「アウトプット指向」を体現していると、著者は語る。さらに、アウトプットはダラダラと出すのではなく、パワーポイント1ページに、上司や顧客が期待する形でまとめることが大切だという。そうしたアウトプットの視点から全体像を俯瞰することで、方向性を見失わず、ゴール(成果)に向けて進むことができる。

③変わることを恐れない

 仕事を進めていくと、自分の“型(やり方)”が見えてくる。仕事を効率的に進めるには型はなくてはならないもの。でも、この型にこだわり過ぎてしまうと独学の機会を逸してしまうという。

 時間・場所・人などの条件が変われば、ベストアンサーも変わるもの。日々、自分の仕事をマイナーチェンジ、必要があればガラッと変える勇気を持つことが、新たなチャンスをつかむ第一歩のようだ。

 とはいえ、自分を変えたり、他人の指摘をすんなり受け入れたりすることは、なかなか難しい。そんなとき、著者は「騙されたと思って、まずは試してみる」のが良いと話す。成長には成長痛のような痛みが伴う。そんな格言のように感じた。

 社会人となり、定年退職するまで40年以上の時間がある。その時間を自分の成長・成果を得るための独学に充てられるか。「せっかく仕事をするなら、日々レベルアップしていきたい」そう考える社会人にとって、本書はひとつの指針となるはずだ。

文=冴島友貴

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