身の回りの出来事がベストセラーに!? いま人気のコミックエッセイの基本がわかるオンライン描き方講座が開催

マンガ

公開日:2021/12/1

 TwitterやInstagramといったSNS、ブログやnoteなど創作物を投稿できる場が次々と増えるなか、自分自身の体験や経験を脚色して描く「コミックエッセイ」が人気を集めている。

 コミックエッセイの描き手はプロの漫画家に限らない。育児中の一コマを日記代わりにイラストにする子育てママや、一緒に暮らす愛犬や愛猫の可愛らしい行動を漫画にする人、バイト先であった面白い出来事を4コマにする人などなど、むしろ専業漫画家ではない人が気軽に描いた作品が、同じような立場の読者の目に触れて人気となるケースも多い。さらに、そうした作品がSNSや新人賞への応募をきっかけに書籍化されてベストセラーになることも。

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 ダ・ヴィンチニュースで連載中の『あの頃世界のすべてだった学校と自分への呪いにさよならするまで』の作者であるもつおさんも、自身の体験を描いたコミックエッセイで書籍化デビューを果たした。

 もつおさんは、高校時代に強迫神経症を発症し精神科病院に入院。その経験を描いた作品がKADOKAWAコミックエッセイ編集部主催のコミックエッセイプチ大賞を受賞し、2021年に『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』として書籍化された。

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コミックエッセイプチ大賞からのデビュー作

 コミックエッセイは、自分の体験や気持ちをもとに漫画をつくるため、いわゆる創作コミックのように設定や物語の展開を1から考える必要がない。また、コミックに比べるとシンプルなイラスト、読みやすいコマ割りで描かれる作品が多いのも特徴で、漫画を描いたことがない人にもハードルの低いジャンルといえるだろう。面白い物語を考えるのが苦手だったり、絵心に自信のない人でも、「コミックエッセイだったら描いてみたい」という人も多いかもしれない。

 そんな人にぴったりのオンライン講座が開催される。

 講座では、KADOKAWAの現役編集者に「そもそもコミックエッセイとは?」から始まる基礎的な描き方講義に加えて、上記のもつおさん、Instagramやブログで個性的な絵柄のコミックエッセイが人気を集めるまめさん、愛猫の様子を描いたコミックエッセイがTwitterで人気の類さんという、テーマや作風の異なるコミックエッセイ作家3名も登壇。コミックエッセイの描き方のコツや、SNSなどで作品を多くの人に見てもらう方法など、具体的な話が聞けそうだ。イベント当日は都合がつかないという人も、1週間はアーカイブを視聴できる。

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 さらに、この講座の参加者が次回のコミックエッセイプチ大賞に応募すると、通常は1次審査通過作品を対象としている編集部からの講評を必ず受けられるという特典付き(詳細は講座内で発表の予定)。次回のコミックエッセイプチ大賞の応募締切は2022年2月末日とまだ余裕があるので、本講座の内容をふまえてコミックエッセイに挑戦するのもオススメだ。

【新コミックエッセイプチ大賞応募要項】
https://www.comic-essay.com/contest/apply.html

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