お風呂のカビやキッチンの油汚れももう怖くない! プロの清掃員になったカラテカ・入江が伝える「楽ピカ掃除のコツ」

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公開日:2021/12/8

家そうじ
『汚部屋がピカピカになると世界が変わる! 業者の(秘)家そうじ』(入江慎也/主婦の友社)

 1年の終わりが近づきつつあるこの時期は、家の汚れに目を向ける機会が増える。忙しい日々の中で見過ごしてきた、油でギトギトの換気扇や黒ずみができてしまったトイレを前にため息…なんていうこともあるはずだ。

 そんな時、ぜひ手に取ってほしいのがプロの掃除術が学べる『汚部屋がピカピカになると世界が変わる! 業者の(秘)家そうじ』(入江慎也/主婦の友社)。

 著者の入江氏はお笑いコンビ「カラテカ」として活動していた、元お笑い芸人。芸能界を離れた入江氏は、清掃業界でハウスクリーニングのスキルを習得し独立。清掃会社「株式会社ピカピカ」を設立し、芸人時代に培った営業力やコミュニケーション力を生かし、活躍している。

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 本書では入江氏が実際に行っている掃除術を“家掃除用”に公開。エアコンやレンジフードなどの憂鬱な汚れを、力ずくではなくスルっとキレイにする裏技を紹介している。

油でギトギトしたレンジフードにはアルカリ性洗剤が効く!

 毎日使うキッチンは、汚れが蓄積しやすい場所。中でも、レンジフードや電子レンジの内部のような目につきにくいところは、「いつか綺麗にしよう」と掃除を後回しにしてしまい、汚れが落ちにくくなってしまうことも…。

 しかしそんな頑固な汚れも、入江氏の掃除術を駆使すれば楽に落とせる。例えば、レンジフードのギトギト汚れには、アルカリ性洗剤が効果的。入江氏いわく、油汚れは酸性の性質を持つため、落とすにはアルカリ性の洗剤を浸透させることがポイントなのだそう。

 レンジフード本体は濡らしたウエス(雑巾)にアルカリ性洗剤を吹き付けて拭き、その後、濡らしたウエスで水拭き。最後に乾いたウエスで水気を吸い取れば見違えるほどピカピカになる。

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 フィルターを掃除する時はスプレータイプのアルカリ性洗剤を吹き付け、10分ほど置いた後、60℃のお湯をかけながらブラシ類で汚れをこすり落とそう。

 汚れがひどい場合は、60℃のお湯と規定量の酸素系漂白剤を加えたおけにフィルターを投入。15分ほど放置した後、ブラシ類で汚れをこすり落とし、水洗いするとよいのだそう。

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 なお、こうした清掃時に役立つのが、入江氏が推奨する「イリエツイン」。

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 イリエツインの作り方は簡単。歯ブラシのブラシ部分を半分ほどカットし、切り取った軍手の指部分を歯ブラシの柄につけ、輪ゴムで固定するだけだ。

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 ブラシ側と布側で異なる清掃ができるイリエツインは使い捨てもできるコスパ良アイテム。一家に1本、備えてみてほしい。

注意 フッ素加工された製品やホーロー製、アルミ製のものは、アルカリ性の強い洗剤や酸素系漂白剤を使用すると変色などの恐れがあるので弱アルカリ性や中性洗剤が安心。硬いブラシの使用も避ける。換気扇の電源は切って行うこと。

お風呂場の天井にできるカビはフローリングモップで対策

 家の中で一番湿気が多いお風呂場は、カビ対策に悩まされる空間。天井のような手が届かない場所にあるカビを発見すると、どう対処すればいいのか悩んでしまうこともある。

 だが、そんなモヤモヤはフローリングモップで解決できるのだとか。入江氏はフローリングモップにカビ取り用ウエットシートを取り付け、天井の汚れを拭き取るという浴室掃除術を伝授。

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 実践する際は、拭き終わった天井をシャワーのお湯で洗い流そう。その後はスクイジーで水気を切り、残った水気を吸水クロスでしっかりふき取るのもポイントだ。

 なお、浴室や脱衣所に換気扇がある場合は、そこからカビやホコリがまき散らされていることもあるため、換気扇も綺麗にしよう。

 カバーが取れるタイプの換気扇は、中性洗剤で換気扇カバーを清掃。カバーが取れない場合はフィルターが取り外せるのであれば、中性洗剤をかけ、ブラシ類で汚れをこすり落とし、水洗い。カバーは濡らして固く絞ったウエスで拭こう。

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 日々のコツコツ掃除で意識したいポイントはもちろん、放置した汚れを頑張らずに落とせる掃除術を知れば、「家」という空間をもっと好きになれる。目からウロコなプロの掃除術。日常の中に落とし込んでみてはいかがだろうか。

文=古川諭香

▼本書の紹介動画はこちら

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