ごく普通のサラリーマンでも資産1億円! 意外とすぐそばにいる「億り人」の3つの共通点

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更新日:2022/1/13

となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」
『となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」』(大江英樹/朝日新聞出版)

 ここ数年、1億円以上の金融資産を作ることに成功した「億り人」と呼ばれる人たちに注目が集まっている。彼らは一体どのように「億り人」になったのだろうか。もし、真似できる部分があるならば、自分の資産運用にも生かしたいと考える人は少なくないだろう。

 元証券マンで3万人以上の顧客を担当した経済コラムニスト・大江英樹氏による『となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」』(大江英樹/朝日新聞出版)は、そんな「億り人」の思考回路や生活パターンを探る一冊。大江氏に言わせれば、「億り人」になるのは簡単ではないが、できないわけではないし、幸運だけが頼りというわけでもない。一定の努力は必要だが、誰でも実行できる再現性は間違いなくあるのだという。

純金融資産1億円以上の資産をもつ世帯は2.4%!「億り人」は意外とすぐそばにいる

 実際、「億り人」と呼ばれる人たちは、どのくらいいるのだろうか。野村総合研究所が2019年におこなった調査によると、純金融資産が世帯で1億円を超えているのは約133万世帯。日本の2020年における一般世帯数は5572万世帯だから、2.4%、つまり、世帯主100人のうち、2~3人は「億り人」なのだという。「案外いるものだな」と感じた人は多いのではないだろうか。大江氏によれば、「億り人」は、その大半が相続や一攫千金で財産を得たわけではない、ごく普通のビジネスパーソンであり、3つの共通点があるそうだ。

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【「億り人」の共通点①】給与天引きでお金を貯め、残りの額で生活する

 大江氏によれば、サラリーマンのように決まった収入がある人にとってお金を増やすために最も大切なことは「自分の視界からお金を見えないようにすること」。「天引きの習慣」を身につけることだ。天引きで先にお金を貯めるようにし、残りのお金で生活する。天引きしていたお金を「増やす」ために「投資」へと回していく。サラリーマンでありながら、40代、50代で「億り人」になった人たちの多くはこのパターンで財産を築いているのだという。

【「億り人」の共通点②】保険は必要ない? 何でも自分で考えることを習慣づける

 資産を作るためにはあらゆる支出の要否を考えることも大切だ。たとえば、大江氏が取材した範囲では、「億り人」で生命保険や医療保険に入っている人はほとんどいなかったという。保険は、もし起こってしまったら、とても自分の蓄えではまかなえない事態に対応するためにある。逆にいえば、自分の蓄えでまかなえるのであれば、保険に入る必要はない。保険以外にも無駄な支出はあるはず。サラリーマン資産家は、自分の頭で考え、無駄な支出を貯蓄や投資に回して資産作りをしているようだ。

【「億り人」の共通点③】投資は「長期、ゆっくり」。市場暴落時をチャンスと捉え、買い増す

 お金を増やすためには投資が不可欠だ。短期的なトレード手法ばかりが大きく取り上げられがちだが、それはかなりの難易度。普通の人が株式投資で資産形成をするにあたって最も再現性があり、かつ高い実績をあげているのは、成長株の長期投資だ。ただし、そのためにはある程度の勉強をする必要がある。そして、暴落した時に売るということは絶対にやってはいけない。逆に暴落時には、ある程度の覚悟をして買い増すことも必要だ。「億り人」たちは時にはリスクを負うことも厭わないのだ。

 本書では「億り人」4人のインタビューも掲載され、実例からそのライフスタイルを学ぶこともできる。確かに「億り人」になることは簡単ではなさそう。だが、その一つ一つは、努力次第ではできないことはないようだ。大切なのは、自分の頭で考え、実行していくこと。これからの自分の資産をどう運用していくか。この本をきっかけに考えてみてはいかがだろうか。

文=アサトーミナミ

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