人への印象は7秒で変えられる! こじれた人間関係も修復できる「好かれる人になるコツ」
公開日:2022/2/15

世の中には断ち切れる縁と、切りたくても切れない縁がある。たまに顔を合わせて挨拶をする近所の人とは違い、パートナーや家族、友人など半径3メートル以内の相手は簡単に切ることができず、歳を重ねるほど厄介になりやすく、付き合い方に悩んでしまう。
例えば、母親、妻、嫁、ママ友など多くの顔を持つ大人女性の中には、顔を合わせる機会が多いごく身近な人との関係に頭を抱えている人もいるはず。だが、そのモヤモヤは日常の中に「接客術」のノウハウを少しプラスすることで解決できるかもしれない。
『7秒で好かれる人になるコツと、小さな習慣』(藤村純子/主婦の友社)は、そんな気づきをくれる人間関係指南書。著者は長年、多くの企業でビジネスマナーの講師をしている接客マナーのプロだ。
接客は、「1回だけの短時間の人間関係」と思われがちだが、著者は繰り返し訪れてくれるリピーターをつくることを重視してきた。本書では、その経験を活かし、短時間で印象を変えられる行動や人間関係を長続きさせるコツを紹介している。
印象は対面時の7秒で変えられる!
そもそも、人の印象はどうやって作り上げられるのだろうか。その疑問を解決するヒントとなるのが、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが唱えた「メラビアンの法則」。
「メラビアンの法則」によれば、人間の行動が他人にどのような影響を及ぼすかを計るのに有効な割合は、言葉の内容より外見など目に入る情報が55%で声のトーンや話し方が38%、話の内容は7%であるのだとか。
著者は、この説に着目。表情や身だしなみ、立ち振る舞いを整え、対面時の最初の7秒で印象をチェンジしようと訴えかける。
“接客において、初対面の人に好印象を持ってもらうために必要な時間は7秒だと考えます。これは、目が合って、体を向けて笑顔であいさつして、相手のあいさつが返ってくるくらいの時間です。”(引用/p.4)
印象操作と聞くと、「難しそう…」と身構えてしまう人もいるかもしれないが、著者が教える“7秒アクション”は驚くほど簡単なものばかり。
例えば、誰かと言葉を交わす時は足を止め、つま先を相手に向けると、体の正面が相手に向くので、「この人は自分を丁寧に扱ってくれている」と思われ、好印象に繋がるのだとか。

コロナ禍の中にいる今は、マスクをつけていてもできる印象左右術も要チェック。マスク時は、どんな表情か気づかれにくいように思うが、著者によれば、実は目を見れば分かってしまうのだそう。
そのため、良い印象を持ってもらうには、マスクの時こそ口角を上げ、「笑った目」を作ろう。

笑顔は眉を動かすと、より効果的なので、さらに印象を良くしたい方は鏡を見て眉まで動かす笑顔にチャレンジしたり、眉が見える髪型を意識してみたりするのもよいという。
本書には会えない人に好かれるオンラインコミュニケーション術も収録されているので、そちらも自分の行動や言葉づかい、動作を振り返るきっかけにしてみてほしい。
不満や要望を伝えたい時に役立つ「プラス思考の言葉選び」
パートナーや家族、親友など、半径3メートル以内の相手に苛立ちを感じた時はつい、強い言葉で相手を責めてしまい、関係性が危うくなる…。そんな方にぜひとも実践してみてほしいのが、「プラス思考の言葉選び」。
著者いわく、相手に対して文句がある場合はストレートに伝えず、「いつもありがとう、感謝してる。でね、」や「言葉が足りなくてごめんなさい。実は~」などといった、柔らかい前置き言葉を先に述べると、相手に不快な思いをさせず、関係性がこじれにくくなるそう。

要望を伝えたい時には、「~してくれたらうれしい」という柔らかい言葉で自己主張。

その際は、やってもらったことに対して不満があっても、まずは「うれしい! 助かった」と感謝をするのもポイントなのだという。
私たちは人に良く思われたい時、自分を押し殺して苦しくなってしまうことも多い。だが、本書に記されている対人関係改善法なら、自己を犠牲にせず、大切な人を笑顔にできるだろう。
ぜひ、大人の女性以外も、最終章に掲載されている「自信が持てるようになる小さな習慣」も日常の中に取り入れ、自分も笑っていられる半径3メートルの世界を手に入れてみてほしい。
文=古川諭香