母親に放置され逃げた先は、ネットで出会った男の家だった…中学教師になった主人公が、教え子の秘密と自分の過去を重ね揺れる『夏鳥たちのとまり木』
レビュー
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『夏鳥たちのとまり木』(奥田亜希子/双葉社) 正論が人を救うのは、最初から歪みのない場所だけだ。たとえば中学2年生の少女が、エアコンの壊れた真夏の自宅で、修理代はおろか食費もろくに与えられず、ひとりで何…