終わりを想う/絶望ライン工 独身獄中記⑨

連載

6畳のアパートで柴犬と暮らし始めたのはいつだったか。 狭い台所は最小可動でどこにでも手が届くし、居間は天井が高く、朝になればオレンジの陽光が射す秀逸な空間であった。 住めば都、暮らせど蒲田。勝手知ったる…

本文を読む