もしサイを飼育するなら300万円で水田を作れ!? 温厚なサイとの暮らしを妄想／妄想お金ガイドパンダを飼ったらいくらかかる？②
暮らし 公開日：2024/2/1
『妄想お金ガイドパンダを飼ったらいくらかかる？』（北澤功/日経ナショナルジオグラフィック）
ジャイアントパンダを自宅で飼育しようとしたら、いったいいくらお金がかかる？
他にもゾウ、キリン、アザラシ、ペンギンも飼ってみたいけどいくらかかるのだろう。動物園で見かける憧れの動物たちは、飼育が難しかったり、規制があったりして、残念ながら一般には飼育できませんが、妄想だけなら問題なし！
現実的な観点から、もしも自宅で飼ってみたらどうなるでしょうか。
あこがれの動物との同居生活を妄想し、お金はいくらかかるのか試算してみた本『妄想お金ガイドパンダを飼ったらいくらかかる？』をご紹介します。
サイ
1日6266円
広い庭を専用飼育場に野菜も植えて食費を節約
⬥ シロサイ（学名：Ceratotherium simum）
⬥ 生息地：アフリカ南部
⬥ サイズ：体長350～400cm 体重1500〜2000kg
⬥ 食性：地面に生えている短い草を食べる
⬥ 特徴：サイの仲間で一番大きい。特徴的な2本の大きな角は、蛋白質の繊維が何層にも積み重なったもの。1カ月でおよそ5mm伸び、一生伸び続ける
◆密猟で絶滅の危機
シロサイはアフリカ大陸のサバンナに生息し、草を主食としています。角が漢方薬や装飾品に利用されるせいで密猟の対象となってしまい、大きく数を減らしています。シロサイの保護や繁殖は、世界規模の重要な課題になっています。
大きくて、力も強い動物であり、現実にはペット飼育はもちろん不可能です。
◆木々が生い茂る広大な庭
シロサイの飼育には、まず、広大な敷地が必要です。飼育場にはたくさんの木を植えましょう。天然の日傘になり、身を隠せるので、サイのQOLがグンと上がります。600平方メートル以上ある、木々の生い茂る広々とした庭付き一戸建てがいいでしょう。すでに所有していれば0円です。
シロサイは泥浴びが大好きです。体温調節や皮膚保護、寄生虫予防などに役立ちます。飼育場には土の遊び場を作り、毎日地面を掘り返して土をフカフカにして、常に水をまいてあげましょう。イメージは水田です。300万円ほどかけて、ぜひとも造ってあげたいですね。
また、いつも興味を示してくれるわけではありませんが、タイヤやボールなどのおもちゃを与えるのもいいです。月々2000円ほどで様々なおもちゃを提供しましょう。
◆ スキンシップで健康管理
よく比較されるカバは攻撃的な性格ですが、サイは穏やかです。スキンシップや健康チェックのため、毎日マッサージをしてあげましょう。デッキブラシで擦ると、気持ちよさそうにしてくれます。デッキブラシは1000円ぐらいのものを月1回買い換えましょう。
それから、サイの角は永遠に伸び続けます。壁や石などで自然に削れるようにしましょう。
角については面白い話があります。群れの中で、角をユニークな形に磨くサイが現れると、他のサイもマネをすることがあるのです。サイの角にもファッション的な流行があるようです。あるいは、「この形なら武器として完璧」といった事情かもしれません。
◆ 目指せ、家庭菜園で毎日50キロ収穫
シロサイは牧草などの乾草を1日約50キロ食べます。この量をスーパーで買うとしたら、月の食費は高く見積もって14万円です。庭の自家菜園で、餌はなるべく自給自足できるようにしたいところです。もちろん、無農薬栽培をおすすめします。
ただし、昨日食べた同じ野菜なのに今日は見向きもしないといった、偏食ぶりをみせることもあります。もしかすると、嗅覚が敏感で、食べ物のちょっとした変化にうるさいのかもしれません。理不尽な偏食ぶりにも寛大でいることが求められます。
「ズバリ推測」月間家計簿
1カ月18万8000円
（1日6266円）
