コルク代表・佐渡島庸平「この本にひとめ惚れ」

2017/6/14

 『ダ・ヴィンチ』本誌の人気連載コーナー「この本にひとめ惚れ」から、コルク代表・佐渡島さんのひとめ惚れ本を紹介。『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』といった大ヒット作品を世に出した天才編集者・経営者が“ひとめぼれ”した本をチェック!

 

『人生の段階』
ジュリアン・バーンズ:著、土屋政雄:訳/新潮社/1600円(税別)

装丁(日本語版):新潮社装幀室
写真(日本語版):EyeEm/Getty Images
編集(日本語版):須貝利恵子

 最愛の妻を失った悲しみを綴った作品。誰もが逃れられない「最愛の人を失う」という体験を、大好きな作家はどう綴るのだろう。

 

『ぼくがぼくであること』
山中 恒/岩波少年文庫/760円(税別)
装丁(日本語版):下田昌克
写真(日本語版):愛宕裕子

この作品は、自分が小学生の頃に読み、いわば本にハマったきっかけともいえる。自分の子どもにも、いつか読んでもらいたい。

 

『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』
ジョディ・アーチャー、マシュー・ジョッカーズ:著、川添節子:訳、西内 啓:解説/日経BP社:発行、日経BPマーケティング:発売/2000円(税別)
装丁:岩瀬 聡
編集:西村 裕

 ベストセラーの文章をアルゴリズムによって分析し、「売れる本」の法則を導き出すという驚異の試み。にわかには信じがたい話だが、これが当たるのである。言葉の意味をひとつも理解せずに。

 

【青山ブックセンターにて彷書】

 

<プロフィール>
佐渡島 庸平(さどしま・ようへい)●1979年生まれ。南アフリカで中学時代を過ごし、灘高校、東京大学を卒業。2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)、『16歳の教科書』などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社、コルクを設立。現在、漫画作品では『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『テンプリズム』(曽田正人)、『インベスターZ』(三田紀房)、『昼間のパパは光ってる』(羽賀翔一)、小説作品では『マチネの終わりに』(平野啓一郎)の編集に携わっている。
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photo=首藤幹夫