コルク代表・佐渡島庸平「この本にひとめ惚れ」

コルク

2017/8/5

 『ダ・ヴィンチ』本誌の人気連載コーナー「この本にひとめ惚れ」から、コルク代表・佐渡島さんのひとめ惚れ本を紹介。『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』といった大ヒット作品を世に出した天才編集者・経営者が“ひとめぼれ”した本をチェック!

 

『書記バートルビー/漂流船』
メルヴィル/著 牧野有通/訳 光文社古典新訳文庫/1000円(税別)

装丁:木佐塔一郎
装画:望月通陽
編集:小都一郎

あらゆるものを拒み、最後は生きることもやめてしまう男の物語。大学の授業で読み、正直わけがわからない物語だと思いつつ、強く印象に残った。

 

『夫婦の中のよそもの』
エミール・クストリッツァ/著 田中未来/訳 集英社/2100円(税別)
装丁:川名 潤
装画:千海博美
編集:佐藤 香

映画『アンダーグラウンド』の監督による小説。バートルビーと同じく、この監督の映画は、「よくわからなさ」が実に魅力的。小説はどうだろうか。

 

『謙虚なコンサルティング――クライアントにとって「本当の支援」とは何か』
エドガー・H・シャイン/著 金井壽宏/監訳 野津智子/訳 英治出版/2000円(税別)
装丁:重原 隆
写真:©David Crockett/Moment Open/Getty Images
プロデューサー:山下智也

コンサルティングをする相手が、自身で答を出せるには、いかに対話を進めていけばいいか論じた本。いま、非常に興味あるテーマ。

 

【青山ブックセンターにて彷書】

 

<プロフィール>
佐渡島 庸平(さどしま・ようへい)●1979年生まれ。南アフリカで中学時代を過ごし、灘高校、東京大学を卒業。2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)、『16歳の教科書』などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社、コルクを設立。現在、漫画作品では『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『テンプリズム』(曽田正人)、『インベスターZ』(三田紀房)、『昼間のパパは光ってる』(羽賀翔一)、小説作品では『マチネの終わりに』(平野啓一郎)の編集に携わっている。
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photo=首藤幹夫