妻にするため少女を自分好みに育てるつもりが…奴隷に――谷崎潤一郎『痴人の愛』

文芸・カルチャー

2018/6/21

『痴人の愛 (新潮文庫)』(谷崎潤一郎/新潮社)  28歳独身の河合譲治は、模範的なエリートサラリーマンである。女性経験もなく、真面目すぎる彼は会社で「君子」と呼ばれていた。世間を知らない少女を引き取って教育し、時期がきたら結婚するという願望を持っていた彼は、浅草のカフェの見習いの給仕であるナオミという15歳の美少女... 続きを読む