文豪が描く究極の「書かないエロ」――川端康成『雪国』

文芸・カルチャー

2018/10/22

『雪国 (新潮文庫)』(川端康成/新潮社)  親譲りの財産で生活を送る妻子持ちの文筆家・島村が、雪国の温泉旅館に通い、駒子という芸者との関係を深める様子を直接的に書かず(比喩や背景描写でそれを匂わせつつ)綴った物語。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」——12月の初め、島村は雪国に向かう汽車の中で、病人の男... 続きを読む