『週刊ツリメ』「闇営業」

エンタメ

2019/7/4

 盛夏の街中、サラリーマンの頬に滴る汗と片手に持ったハンカチ。

 陽射しを浴びる彼は営業マンかと考える。

 熱中症にならないでね、と心配しながら「この仕事は僕には向いてないな」と内で呟きながら歩く。

 もしYouTuberではなく就職をしていたら営業に配属されていたかも知れない。

「営業行ってきま~す」と上司に捨て台詞を吐き、罪悪感を抱きながらパチンコ屋に入り浸る毎日。

 隣には煙草を口に加えたスーツを着た男性。

 もしかしたら自分と同じ境遇で此処に来ているのかも知れない。

 別に声を掛けるつもりはない。仲間がいる、その優越感が自分の気持ちを落ち着かせる。

 ラッキー、今日は大当たりだ! このお金で夜の新宿に舞い降りようか。これもある種の闇営業なのかも知れない。

 ここ1.2週間日本で話題になっている芸人さんの「闇営業」。

 10名以上の芸人さんが過去に詐欺グループの会合に参加していた事が発覚し謹慎処分になった。

 お笑い芸人の営業と聞くと、地方のイオンモールのステージで漫才などをする。そんなイメージがある。地元で買い物をしていると「今日は〇〇さんがここで漫才するよ」ってポスターを度々見かけた。

 闇営業と聞いてパッと浮かんだシーンがある。

 ギャングがやりそうな物々交換ってあるじゃん? アタッシュケースにパンパンの札束。それをテーブルに突き出す、葉巻を咥えた小太りで上半身裸のギャングスター。

 向かいに立つ男はギャングに見えない格好だ。彼はニコニコしていて愛想も良い。悪事をしているなんて見当もつかない。しかしそんな彼が笑顔とは裏腹に足元から取り上げたのは拳銃が入っているケース。

 みたいなカッチョええ映画のシーンってあるじゃん。でも芸人さんの闇営業はそんな物騒なモノではなかった。実際は普通の営業とやる事は変わらない。ただ何が悪かったのか。それは詐欺グループとの関与及びそのグループが犯罪者の集まり。彼らは「反社勢力」だ。

 接触しているだけでOUTだ。いや、知らなくて会っていたのなら三角なのかも知れない(笑)。

 ただ素性を知っていたらそれはばってん印が付くだろう。テストだったら0点です! 退学か留年は確定だね。

 そんな人達の会合に出演していたのが世間にバレたら厳しい目が向けられるのは当たり前。ましてや地上波テレビのバラエティ番組の司会をしている人がその席にいたら騒がれるに決まっている。

 自分も表に立つ人間として考えさせられた。あの場に居たのが僕だったらどうしていたのか。歌は上手くないから僕はBeatboxをするかもね。しかしYouTubeシーンのイメージを下げるのは間違いない。それに今後そのような事件がYouTube界で起きても不思議ではない。近年、YouTuberの認知度が高くなり、影響力も数年前に比べて増している。

 テレビに出演している芸能人と同等の力を持っている人だって居る。悪い集団から声が掛かってもおかしくない。

 ちなみに僕は1ミリもやっていないからね(笑)。でもこの先自分が地獄に堕ちてしまう可能性は0では無い。

 お金が無く生活が苦しくなりご飯もまともに食べられない。そんな時に多額のギャラに惹かれ、オファーを承諾することだってありうる。

 悪の手引きも天使の手引きに見えてしまう。きっと人間っていうのは簡単に白から黒に染まる生き物なんだ。悪いと思っても何処かでバレないと思ってしまう。そんな思考は僕にもきっとある。今回の闇営業に関わった芸人達もそんな思考が脳の隅にあったのかもしれない。

 最後に小島よしおさんのツイッターを見て欲しい。彼が時々投稿している営業姿を見ると素直に笑えるよ。僕のアカウントのいいね欄にあるから探してみてね。

◆執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
YouTuberプロダクション・UUUM(ウーム)株式会社所属。埼玉県出身の現役大学生でもあり、年齢は21歳。90万人のチャンネル登録者を抱える人気グループ「アバンティーズ」の一員として活躍しているが、じつはYouTuberを続けるか就職するかで悩んでいる(というかそもそも卒業できるのかアヤシイ)。絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。

ツイッター:@turime1996
インスタグラム:turime1996
アバンティーズ:Youtube

執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
埼玉県出身、年齢は23歳。チャンネル登録者数160万人超の人気グループ「アバンティーズ」のメンバー。
絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。
ツイッター:@turime1996
インスタグラム:turime1996
アバンティーズ:YouTube