#名もなき家事に名前をつけた「絶対に自分がつけていない便器の黄ばみを落とす家事」/『名もなき家事に名前をつけたら』④

暮らし

更新日:2019/9/20

育休を4カ月取得した著者が感じたこと。「授乳以外は男性でもできる」「名もなき家事が多すぎる」…それらをつづった135文字のツイートは数多くの共感を呼びました。あまり言語化されてこなかった家事育児に名前をつける。それだけで気持ちが軽くなる人がいるはずです。

『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(梅田悟司/サンマーク出版)

絶対に自分がつけていない便器の黄ばみを落とす家事

命名 他人の尿ぬぐい

 皆さんは覚えているでしょうか。
「トイレの神様」という楽曲を。

 この曲はシンガーソングライターである植村花菜さんによる大ヒット曲で、2010年のNHK紅白歌合戦に出場したことで、一気に日本中に広がりました。「毎日トイレを掃除すると女神様のようにべっぴんさんになれる」という内容なのですが、僕は思うのです。

 やりたくもないトイレ掃除をするエラい人たちこそが、トイレの神様なのではないかと。

 しかも、自分が汚したところはまだしも、尿の飛び散りや便器の外への垂れなどの、絶対に自分が汚してないと自信をもって言えるところまでもです。もはや、尊敬しかない……。

 そう、トイレの神様は空想上の存在ではなく、どこの家庭にもいるのです!

所要時間:5分
やれやれ度:70%

ワンポイントアドバイス
合理的な私は洗剤をかけてから用を済ませます。
(42歳・女性)

<第5回に続く>

梅田悟司(うめだ・さとし)
1979年生まれ。上智大学大学院理工学研究科修了。 4カ月半におよぶ育児休暇を取得後、Twitterに投稿した「育休を4カ月取得して感じたこと」が大反響を呼び、累計1200万PVに。
直近の仕事に、ジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」、リクルート「バイトするなら、タウンワーク。」のコピーライティングなど。横浜市立大学客員研究員。多摩美術大学非常勤講師。