月に何冊本を読むのが一番効率的か? /『インプット大全』②
公開日:2019/10/8
「せっかく読んだ本の内容が思い出せない…」そう悩む方々へ、限られた時間の読書を最大に活かすための具体的なノウハウを『学び効率が最大化する インプット大全』(樺沢紫苑/サンクチュアリ出版)から紹介!
忙しい人や読書は苦手という人にもオススメの方法とは――?
02 月に3冊読む
「月10 冊」より「月3 冊+アウトプット」
読書について話すと「月に何冊くらい読めばいいですか?」という、読書量についての質問が必ず出ます。
では、質問です。月10 冊読んでほとんどアウトプットしない人。月3 冊読んで、3 冊をきちんとアウトプットする人。どちらが成長するでしょう?
アウトプットをしないと、記憶に残りません。半年、1 年するとほとんど忘れてしまいます。それでは、読んだ意味がありません。アウトプットの伴わない「インプットだけ読書」で10 冊、100 冊読んでも、なんの意味もない。いや、時間とお金はたっぷりかかるので、むしろ「マイナス」です。
『アウトプット大全』以後、アウトプットの重要性を訴える本が増えていますが、依然として「速読」「多読」などのインプットの「量」を強調する本も多く、それに飛びつく人も多い。
「速読+アウトプット」「多読+アウトプット」と、きちんとインプットとアウトプットを組み合わせて、表裏一体にすればよいのですが、月に10 冊本を読んで、10 冊きちんとアウトプットすることは、忙しいビジネスマンには非常に難しいと思います。
ですから、1 冊読んだら1 冊しっかりアウトプットする。まずは、「気付き」や「TO DO」を書く。感想を書く。読んだ内容を家族、職場の同僚や部下、友人に話す。TO DO や本の内容を実際に実践してみる。人に教える機会があれば教えていく。そうしたアウトプットを通して、本の内容が「身につく」のです。
そして、ある程度身についたら次の本に進むべきです。1 冊読んで、1 冊ごとにこれだけ濃いアウトプットをするとすれば、月に10 冊読むのは無理なので、月に3 冊をしっかりと読んでほしいのです。
次から次へと読むのではなく、1 冊読んだら、しっかりと「身につける」ようにアウトプットしていく。ある程度、身についてから次の本に移る。インプットはアウトプットとペアにして、初めて効果を発揮するのです。
【次回へ続く!】
この記事で紹介した書籍ほか

学び効率が最大化するインプット大全 (サンクチュアリ出版)
- 著:
- 樺沢紫苑
- 出版社:
- サンクチュアリ出版
- 発売日:
- 2019/08/03
- ISBN:
- 9784801400696
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