「10代はいつだって悩んでいる」。16歳のスーパーJKひかりんちょが伝える、誰かのせいにしない人生のつくりかた 連載②《人間関係編》

小説・エッセイ

2019/11/23

『ありのままの私を受け入れずに批判する奴には、心の中で中指立てればいい』(ひかりんちょ/KADOKAWA)

 学校や友人関係、親、SNS。多感な10代に悩みはつきもの。

 うまくいかない人間関係や、将来に対する不安、親との確執など、誰にもぶつけられない気持ちを抱えてモヤモヤしている子は多いのではないだろうか。

 16歳のインフルエンサー・ひかりんちょもそのひとり。

 MixChannnelやTikTok、YouTubeなどで同世代から熱い支持を集め、SNSの総フォロワー数は100万人超え。しかし、そんな彼女も、学校生活になじめなくて不登校に、SNSではたくさんの批判を受けたりと、苦労をしてきた。

 しかし、自分を信じて、好きなことを発信し続けていると、認めてくれる人が増えてきた。

 SNSは彼女が見つけた自分の居場所。

 SNSで学んだ自身の人生を振り返りながら、同世代に力強いアドバイスを送る、生き方エッセイ『ありのままの私を受け入れずに批判する奴には、心の中で中指立てればいい』(11月7日発売KADOKAWA)を発売した。

 悩める10代のおすすめしたい1冊となっている。

■浮く、浮かないってわかりようのない他人の考え方。 正解ばっか気にしてたら自分を消すしかなくなっちゃう

 結局は、自分とまったく同じ人間なんていないんだよー。見た目も、考え方も。周りの目を気にして「これなら正解のはず!」って、自分のやりたくない事をやってみても、他のだれかから見たらよくなかったりする。って事は、気にしても意味ないよね。

  たとえば、派手な柄シャツを、かわいいって思う人も、微妙って思う人もいるでしょ? 好き嫌いが一致する事なんてないんだよ。「嫌い」がいるなら「好き」も絶対いるの。どんな自分でも、好きになってくれる人はかならずいる。だったら好きにやって、自分に共感してくれる人を大切にしたほうが、うちはいいって思う!

 逆に、ちがいを見せつけるくらいのノリでいいんじゃない? 「こういう人間もいまーす」って、見せつける。だって、今はおもしろい事、変な事で注目されて、有名になれちゃう時代だよ! 浮いている事を、「私、流行りをつくれちゃうかも !? 」ってポジティブに考えよ。(作品より引用)

■感謝の言葉はだまっておくもんじゃない、 口に出して伝える。言いすぎると相手のプレッシャーになるから、軽くね

 地元の友達にはめちゃくちゃ感謝してる。学校行ってなかったのに、連絡すると遊べる子がいるってすごくね? うちはすぐ「一緒にいると安定だわ」「学校行ってないのに遊んでくれてありがと、まじで」とか、本人に言っちゃうなぁ。感謝は口に出したほうが相手に伝わる。

 でも、感謝を言いすぎるのもよくないと思うんだよね。だってさ、たとえ ば「いつも優しくしてくれてうれしい」って何回も肯定しているとするじゃん? そしたら相手は、うちに嫌なところがあっても言えなくなっちゃうかもしれないでしょ。「そうしてあげなきゃ」って思って、友達が自分にがまんしてる状況ってつらくない?

 プレッシャーやストレスを感じさせちゃうと、いい関係でいられなくなる可能性もあるって事。そこはバランスだからむずかしいんだけどさ~。言いすぎないように! って気をつけながら、うちは感謝の言葉の「重さと量」を考えながら伝えてるよ! それが、「友達を大切にする」って事じゃないか?(作品より引用)

■見た目も考え方も、自分と同じ人間なんていない

 実際の本をめくると、書かれている言葉ひとつひとつにひかりんちょの力強さと飾らない性格があらわれていることがわかる。人生において、人間関係の悩みはさけて通れない道だと思う。SNSから有名になったひかりんちょだからこそ伝えることができる、自分らしさを大切にした人との関わりかたのポイントを知ることができる1冊だ。ストレートな言葉で書かれているエッセイの数々に、大人もハっとさせられるだろう。

 ティーンだけでなく、人間関係に疲れを感じているすべての人に読んでほしい。

文=平岡瑛里花、写真=神藤剛