「〇〇がいいねしましたって場合によって病むよね。」スーパーJKひかりんちょが悩める10代に贈る生き方エッセイ連載⑤《SNS編》

小説・エッセイ

2019/11/26

『ありのままの私を受け入れずに批判する奴には、心の中で中指立てればいい』(ひかりんちょ/KADOKAWA)

 中高生になるとクラスのほぼ全員がスマートフォンを持っている。学校生活だけでなく、SNSに関連する悩みを抱えている人も多いのではないだろうか。

 MixChannelやTikTok、YouTubeから雑誌、イベントなどの表舞台に上がってきた現役高校生・ひかりんちょ。SNS世代から圧倒的な支持を受けている彼女だからこそ書ける自分らしい生き方が、11月7日に発売されたエッセイ本『ありのままの私を受け入れずに批判する奴には、心の中で中指立てればいい』(KADOKAWA)に映し出されている。

 連載第5回目のテーマは“SNS”総フォロワー数100万人超えのひかりんちょが語る、SNSについてのあるあるエッセイを紹介しよう。

■承認欲求はポジティブに。素直に正直に「ホメてー♡」って言ったもん勝ち

 承認欲求について、あーだこーだって批判的になる人いるじゃん。あれ、よくわかんなくね? みんなホメられたいのは当たり前なんだからいいじゃん。みんなにホメられて、モチベ上げたいって思う事の何が悪いの? 自分で自分を好きになるってめちゃくちゃむずかしい。でも、周りの人が自分を好きになって、反応してホメてくれたら、自分でも自分を認められるようになる。だれも損してない!

 ホメ合いを「うそっぽい」って批判する人もいるけど、平和でいいじゃん。「だましてやろう」じゃなくて「相手のモチベを上げたい」って思いでホメてるんだよ? 愛じゃん。自分もだれかをホメようって気持ちにもなるし。

 「ブスでやだ」「太い」とか自虐言いながら、たまに自撮り上げてフォロー待ちしている人。「そんな事ないよー」って言ってほしいって思われちゃう。もうさ、素直に「ホメて♡」って言っちゃったほうがいいじゃん? 承認欲求はポジティブに出せば勝ち! そんでモチベどんどん上げてこ!(作品より引用)

■現実世界でコミュ障でもネットでステージに立てる時代

 SNSがなかったら、うちはどうなってたんだろ? 想像できない。人と直接で接する事しかできなくて、学校とか人間関係の現実と向き合わなきゃいけなくて、しかも毎日関わっていかなきゃいけない。死ぬかもしんないー。ネットはコミュ障でも現実よりは影響ないし、文章だと恥ずかしいって思わず言える事もあるし。SNSはうちの居場所だー!

 うちはSNSがなかったらステージに立ててない。オーディション受けても、ふつうに落ちると思う。でもこうやってみんなの前に立ったり、モデルとしてメディアに出てる。SNSはみんなが審査員の毎日オーディション。好きなように自分を発信して、応援してくれる人がたくさんいたから、いろんな夢を叶えられるようになった。これってすごい事だよね!

 めっちゃスタイルがいいとかじゃない、むしろ学校のわくから外れちゃってたうちが、自分で自分を頑張って見せる事でつかめた道。SNSのおかげ。今はネットという居場所を、選択肢のひとつにできる時代。(作品より引用)

■SNSは居場所にも、ステージに立つきっかけにもなる

 小、中学校と人間関係や恋愛に悩み、そこからSNSという居場所を見つけたひかりんちょ。ネガティブなことでさえポジティブにとらえてみる、他人受けより自分受けのスタイルでいるなど、自分らしさを前面に出し切った生き方に、女子高校生とは思えない力強さを感じる。

 実際の本は、心に刺さるエッセイはもちろん、母親のロングインタビューや、ファッションに着目した写真から、“ひかりんちょ”という人間そのものを知ることができる。たくさんの悩みや不安を抱えている10代はもちろん、「生活に物足りなさを感じている」、「どこか諦め癖が着いてしまった」という大人にも読んでほしい1冊だ。彼女のパンチのきいた言葉に背中をおされるだろう。

文=平岡瑛里花、写真=神藤剛