「やらない家事」を決めたら夫婦喧嘩が減った件/『主婦をサラリーマンにたとえたら』⑥

暮らし

公開日:2020/1/24

子育てを部下に置き換えてみたら…想像をはるかに超えるヤバさだった!! 元サラリーマン主夫が家事・育児の大変さを「もしこんな部下(子ども)が会社にいたら?」のマンガとともにリアルに語りつくします!

第6回の今回は、新作書き下ろしのエピソードです。

『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』(河内瞬/主婦の友社)

「やらない家事」を決めたら夫婦喧嘩が減った件

 主夫になってから約4年、SNSで発信を始めてからは約3年が経った。そしてその発信をまとめたのが、書籍『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』だ。

 個々の作業は単純である家事が、何故大変なのか?子どもの相手という一見穏やかなイメージすらある育児の何がそこまで大変なのか、それを詳しく解説し家事育児に触れたことがない人にもわかるように説明している。

 そんな書籍の中から年明け後5回に渡り記事をお届けしてきたが、最終回である今回はその先である「大変さの軽減」について書きたいと思う。

 

夫婦は何故衝突する?

 夫婦喧嘩の主な原因は何かを皆きちんと理解しているだろうか。働く側が家事育児に参加しない?仕事のストレスのせい?妻の・夫の自分に対する理解が足りない?これらはすべて正しい。そしてその結果夫婦はともに余裕を失い、自分のことで手一杯で相手のことを思いやれなくなる。これが夫婦喧嘩の主な原因だ。きっかけは色々とあるが、根本はここ「お互いの余裕の喪失」だ。だから家事育児の負担をまずは減らしたい。

 

家事育児の負担を減らすことが夫婦喧嘩回避の秘訣

 だが家事育児の負担を減らすのは簡単ではない。夫婦で家事育児に取り組むべきと常々主張しているが、実際は働く側は仕事で疲弊し帰宅後に精力的に家事育児に参加することは難しい。また親が遠方だと気軽に手は借りられない。一時保育・ベビーシッターもあるが、費用が掛かり一般家庭では毎日というわけにもいかない。
ということで家事育児自体の作業量を減らすしかない。

 

家事育児自体の作業量を減らすには

 家事には様々な種類があるが全てをやる必要はなく、それらをどんどん省いていくのが「家事自体の作業量を減らす」ということだ。
とはいえこれはシュフ側だけでなく、夫婦で理解していないと意味がない。仕事から帰宅した際に働く側は、していない家事がどうしても気になるからだ。だから働く側がこの時「やっていないのはやらなくて良いから」と思えなければ、「何でやっていないんだ!?」とシュフを攻撃し夫婦は衝突することになる。

 だから家事育児の作業量を減らすとは、実際には夫婦で取り組まなければならないのである。

 

やらなくて良い家事とは

 我が家ではまず食洗機で皿洗いを、ドラム式洗濯乾燥機で洗濯物干し+取り込みを、ホットクックで料理の調理時間をそれぞれカットした。ほかにもルンバなどがあり、導入したら即色々とカットできる。
問題は単純に全工程を「やらない」とすることである。例えば乾いた洗濯物の片付けだ。本来なら収納棚やクローゼットに片付けるが、オシャレ着以外は乾燥後もドラム式洗濯乾燥機の中に入れたままで良い。これで片付けの工程もカットできる。

 要は普段やっている家事を見直し、無理にやらなくても良い家事をばっさりカットするのである。

 しかしこれはシュフのストレス源である「放置された家事が視界にある状態」を自分から作ることである。まずは家事を全てやる必要はない、それで良いと思えるようにマインドを変えていくことが重要だ。

 

家事はわかるが育児はどうする?

 家事と違い育児は「やらない」ことが不可能で、自分の代わりを用意することでしか育児の時間は減らせない。親・親戚・友人・一時保育・ベビーシッターなど力を借りれる存在はあっても、環境により難しい場合も多い。

 ならどうするかというと、我が家ではYouTubeに育児を代わってもらっている。これは現代流デジタル子守であると感じていて、育児にかかる膨大な時間を減らすことができる。子ども単体で遊べるswitchのゲームなども必需品だ。

 今までのシュフが家事育児だけをする時代は終わりを告げ、これからは自分の時間を確保しやりたいことを自由にできる時代だ。それに家族全員が笑顔になるには、家の事をするシュフがまず笑顔でなければならない。そのためにどんどん無駄な家事を省いて、まずシュフ自身が幸せになろう。

 

<その他のエピソードはぜひ書籍でご覧ください>

【著者プロフィール】
河内 瞬
元サラリーマン。主夫ブロガー。妻、娘2人の4人暮らし。サラリーマンから主夫に転身して分かった家事・育児の大変さを『主夫の日々』で発信中。「子育てを部下に置き換えてみた」「主夫はおすすめの職業」など、独自の視点からの記事とオリジナルマンガにファン急増中。


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ブログ:主夫の日々