たった2分でできる! 美しい台所をキープするための習慣/『どんなずぼらさんでも「これなら絶対! 」片づく技術 』⑥

暮らし

公開日:2020/3/5

今までの「片づけ本」では片づかなかった人、 家事が苦手で「どこから手をつけていいのか」途方に暮れている人…必見! 世界中の「ずぼらさん」を感動させたベストセラーが、ついに邦訳。「お皿を洗う」――たったそれだけの小さな習慣が人生を変え、 家事・片づけが絶望的に苦手なわたしを救った――。ずぼらあるあるが、ちょっとしたコツでスッキリ解消!

『どんなずぼらさんでも「これなら絶対! 」片づく技術 「たった1つの習慣」で人生が変わる』(ダナ・K・ホワイト:著、大浦千鶴子:訳/マガジンハウス)

もう1歩だけステップを前に

 味をしめたわたしは、別のタスクを1つ追加することにしました。

 キッチンを見回し、考えました。自分がいちばんうんざりするものは何だろう? いつもイヤになることって何だっけ?

「そう、モノにつまずいちゃうことだ」

 はい、当然、つまずくのは、床にものがあるから。

 前の週の新聞紙の山、子どもたちが落としたナプキン。犬が見向きもしなかったブロッコリひと切れ。なんでここに落ちているの……。というか、早く拾おうよ、ワタシ……。

 そこで「毎日、床をきれいにしよう」とわたしは決心しました。初日は、これも例によって一大プロジェクトでした。

 わが家の場合、「拭きそうじ」の中身は、新聞を拾い上げ、床に置きっぱなしの買い物袋からまだ出していない食材を出して片づけ、前日開けたペーパータオルの外袋を捨てること、などなど。腰をかがめてものを拾い上げ、必要なものをしまって、いらないものを捨てて。

 これはもう、どう考えても大ごとです。

 カウンター下も、椅子の下も、床のそこかしこにオモチャやガラクタが隠れていて、拭く前に全部取りのぞかなければなりません。

 だけど、なんとか完了すると、キッチンはすっかり見違えるようになりました。

 ものが積み重なっていないシンク、なにも置いてないカウンター、ガラクタひとつ転がっていない床。まるで、まともな主婦のキッチンのよう。これなら、たとえ不意の来客があってもダイジョウブ。

 そして、驚きの結果がわかったのは(食器洗いと同じく)2日目のことでした。翌日には、拭きそうじが〝大仕事〟ではなくなっていたのです。あっという間に終わってびっくり。なにも拾わずにただワイパーで床を拭くことができたんです。

 次の日も、また次の日も同じ。毎日やれば、全然めげずにできるようになるんですね。

 こうして「つまずかずに歩ける床」を目指して、毎日キッチンの床を拭くのは、2分(どんなに長くても4分)しかかかりません。

 それまで目に入らなかったものを1つか2つ拾い上げる作業が加わったとしても、せいぜいそれくらいです。

 この「脱ずぼらプロジェクト」の最初の数週間で、わたしは「小さな習慣の威力」を思い知りました。これほど人生に影響力があるなんて!

 気をよくしたわたしはどんどん新しい習慣を追加しました。1つがなんとか違和感なくできるようになったら、また1つ別の習慣を、というふうにです。

 少しがんばれば、新しい習慣であっても、すぐに違和感がなくなります。

 何を習慣にするかは、家のなかを見回し、自分にとって何がいちばん気になるかということしだいです。

 あなたのイライラの元は、玄関に積まれた靴の山かもしれません。それとも、本棚からあふれ出ている本の山かも――なんでもいいから、自分にとっていちばん目障りなもの、解決不能に見えるものを選びましょう。

 まずは今日、それを解決しましょう。そうして、これが肝心なのですが、明日もそれをくり返しましょう。また大問題になる前に。

 あとは、とにかく1週間続けましょう。そうするうちに、感覚がついてくると思います。

「いや待って、うちには食洗機がない」という人へ

 このあたりで、ちょっとお話ししておいたほうがよさそうなことがあります。とりわけ、わたしの「食器洗いのススメ」に思わずゲンナリと深いため息をついたみなさんに向けて。

 食洗機に食器を入れる、空っぽにする、食器をまた入れる、などなど、わたしが食洗機のことを口に出すと、それなしで家事をしている人たちから不満の声が上がります。

「(ため息をついて)あーあ、うちにも食洗機があったらいいのになあ」とか「ふーん、あっそ。食洗機があってよかったね」などというお声をたくさんいただきました。

 たしかにわたし個人にとっては、断トツの必需品ではありますが、その食洗機がわたしのキッチンをまともな状態に保っているのではありません。

 そうしているのは、結局「自分自身」なのです。

 その証拠に何年ものあいだ、わが家には立派な食洗機があるのに、キッチンは無残に散らかりっぱなしでした。

 一方で、義理の母や妹や、わたしがよく家に遊びに行く仲のいい友だちなど、わたしのまわりには、食洗機を使っていない人がたくさんいます。

 それでも彼女たちのキッチンは、きれいに片づいています。じつは、長年がんばって手で食器洗いをしていた友だちは、食洗機を使い始めたとたん、毎日の習慣が乱れてしまい、そのせいでキッチンが前より片づかなくなったとグチを言っていました。

 要するに、食洗機があるかどうかは問題ではなく、「習慣があるかどうか」が問題なのです。

 夜寝るまでに「洗いものをする」と決めたのなら、たった1枚なら次の日でもいいか、と思わずに、たった1枚の皿を洗うくらい、パッとすませてほしいのです。

 肝心なのは、食洗機がない家にいて「食洗機さえあったら……」と嘆いても、汚れた食器は人生から消えてなくならないということ。

 キッチンをきれいにしておきたいなら、キッチンをそうじするしかありません。その前段階として、キッチンをそうじしやすい状態にするために、食器を毎日欠かさす洗うしかありません……。

 何度も申し上げますが、食洗機があってもなくても、関係ないのです。

<第7回に続く>

この記事で紹介した書籍ほか

どんなずぼらさんでも「これなら絶対! 」片づく技術 「たった1つの習慣」で人生が変わる

著:
翻訳:
出版社:
マガジンハウス
発売日:
ISBN:
9784838730780