「自分は内向型人間である」それに気付き、受け入れた結果…/『内向型人間だからうまくいく』⑥

ビジネス

2020/3/29

大人数の場が苦手、同時に複数の仕事がこなせない…。内向型人間は、話すのが苦手でも聞き上手。行動力がないように見えるのは、慎重に行動できる証拠。じっくりと仕事に取り組むことで、高い成果を出せるのです。本書では、内向型人間の長所を活かした働き方と生き方を提案します!

『内向型人間だからうまくいく』(カミノユウキ/祥伝社)

自分が内向型であることに気づこう

 内向型の人々が生きづらさを抱えてしまうのは、社会が外向型志向だったからだけではありません。外向型がスタンダードであるという誤解があるため、内向型の人々が、自分自身が内向型であることに気づけないからでもあります。かつての私も、まさにそうでした。

 社会のロールモデルが外向型人間になっている以上、自己啓発書やセミナーなども、基本的に「外向型人間になる方法」が最終目標になってしまっています。しばしば外向型人間の成功体験や「思い立ったらすぐ行動しよう」「なんでも、とりあえずやってみよう」というようなことが説かれるのも、外向型の性格が前提になっているからです。

 もちろん、即断や行動力が価値を持つケースはあるでしょう。私は決して、外向型の性格を否定するものではありません。しかし、内向型の人間にとっては、そもそも外向型の生き方が向いていないのです。

 長距離ランナーに向いた肉体を持って生まれてきた人が短距離走者を目指すように指導されたら、強みはまったく活かせませんし、もともと短距離向きだった人々にかなうはずがありませんよね。ミスマッチに苦しむだけでしょう。しかし、世の中には短距離走以外に長距離走という種目があること、そして自分が長距離向きであることに気づければ道は開けるに違いありません。同じように、内向型の人々にまず必要なのは、自分が内向型の人間であることに気づくことです。

内向型を受け入れたら、楽になった

 少なくとも私は前述のように、世の中には内向型の人々が存在することと、自分が内向型人間であることに気づくことができました。すると、「自分はこのままでいいんだ」と思えるようになり、とても気が楽になったのです。

 それまでは人と積極的に関われない自分に引け目を感じていたのですが、それがなくなり、たくさんの人と関わらない人間関係のスタイルもありだと思えるようになりました。また、仕事中に周囲で雑談が盛り上がっても、無理に参加しなくなりました。以前は「人の輪に入らなければ」という義務感にかられたものですが、自分が内向型だと気づいてからは、その必要を感じなくなったからです。

 その結果、私は職場で堂々と、自然体で振る舞えるようになりました。

 かつての私は「付き合いが悪い」とか「根暗だ」と思われることを恐れていたのですが、そういうことは一切なく、むしろ職場での私の評価は上がっていきました。「言いたいことを言ってくれるようになってよかった」と言われたこともあります。

 要するに、「外向的でなければいけない」というのは、思い込みに過ぎなかったのです。外向型の人々に外向型のやり方があるように、内向型人間には内向型のやり方があるというだけの話です。そのことに気づき、内向型に向いた生き方を見つけることこそが、内向型人間にとってもっとも大切なのです。

まとめ

●人間には内向型と外向型がいる。三人に一人は内向型

●外向型が正解とされてしまっている現代社会は変わりつつあり、内向型には内向型だけの強みがある

●外向型を真似ようとせず、内向型であることを受け入れよう

続きは本書でお楽しみください。

この記事で紹介した書籍ほか